県立鶴見総合高校=平安町=で11月11日、鶴見区や市場地域ケアプラザ、地域の親子協力のもと、生徒と赤ちゃんのふれあい体験授業がはじめて行われた。
総合高校である同校が、独自に定める健康・福祉に関する授業の一環。出生について振り返ることによる自己肯定感の育成や、子育ての課題などを理解することを目的としている。考案した同校福祉科の横川真宜教諭は、「命の大切さを学んでもらい、虐待防止などにも繋げたい」と話す。
生徒80人が体験
授業は9月からスタートし、妊娠・出産を映した映画教材の視聴や、生徒自身の成長過程の話し合いなどを実施。10月には鶴見区役所の保健師を講師に、妊娠や避妊など性についての講義を受けた。
赤ちゃんとのふれあいは、授業を選択している4クラス80人が体験。1クラスずつ4日間にわかれて行われ、11日は地域の親子7組と、生徒20人が参加した。
生徒は、交代で赤ちゃんを抱くなどして交流。母親には、妊娠や子育て中の大変さ、楽しさといった質問を投げかけ、コミュニケーションを図った。
宮原祐衣さん(1年)は、「赤ちゃんとの毎日は、日々違うことが起きて、大変だけどお母さんは楽しそうだった。いつか経験したい」と笑顔を見せていた。
虐待や母の孤立予防も
児童虐待には、望まない若年層の妊娠・出産も背景に多いとされる。講師を務めた区保健師は、「高校生になれば性は身近にあるもの。この取組が広がれば」と意義を語る。
また、参加した母親からは「いつも二人きりなので、外に出る場は子育てママには有難い」との声も上がり、母親の孤立防止にもつながる可能性を示した。
同校では、来年以降も継続して授業を行っていく方針だという。
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