横浜市が整備を進める旧鶴見工業高跡地に、回復期リハビリテーション病床など228床を有する病院が建設される。課題解決型公募の売却を進めていた跡地の一部で、このほど事業予定者が、金沢区などでも同種の病院を運営する医療法人社団協友会=埼玉県吉川市=に決定。2018年度内の竣工、開設を目ざすという。
JR鶴見線「鶴見小野駅」そばの跡地は、道路をはさみ東側0・8ヘクタール、西側1・5ヘクタールの土地。現在までに、東側に特別養護老人ホーム(100床)、西側では体育館棟を活用した横浜市医師会看護専門学校などの建設が決まっており、それぞれ整備が進められている。
市は公的利用のない東西土地の一部について、昨年8月から課題解決型公募として、民間事業者から活用案を募集。地域課題としては、鶴見小野駅周辺のまちづくりを目的に、福祉施設等の充実、防災性やにぎわいの向上などを挙げていた。
その中、医療福祉施設を主とする東側で、協友会から提案があり、外部有識者などからなる選定委員会の審査を経て決定された。
内科など外来3科
協友会は、関東周辺の27病院をはじめ、クリニックや介護施設などを展開する上尾中央医科グループの中の医療法人。近隣では、金沢区の横浜なみきリハビリテーション病院(224床)を運営している。
同会が提案したのは、回復期リハビリテーション病床114床、慢性期などの長期入院に対応する医療療養病床114床の新規病院。外来診療科目としては、内科、神経内科、リハビリテーション科の3科を予定しているという。
また、健康教室や住民健診も予定。同グループ担当者は、「地域に開いた病院として交流を図りたい。住み慣れた地域で療養できるよう、安心・安全な医療を提供できれば」と話す。
住民待望も西側再公募
周辺では、12年に汐田診療所(現うしおだ診療所)が下野谷町から本町通に移転し、不便を感じる住民も多かった。小野町地区自治連合会の佐藤信男会長は「”無医村”の状態から脱する。病院の建設はありがたい」と喜ぶ。
一方、商業や地域交流施設を用途として募集していた西側の土地には応募がなく、再公募が行われる。
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