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公開日:2019.11.21

「生麦事件」テーマに新企画
地元商店街 旧東海道とも連携

  • 作成されたポスター

  • 鮮魚などを求めごった返す魚河岸通り(昨年)

 歴史に文化にグルメ、生麦をたっぷり味わう一日に――。京急生麦駅前で11月23日午後0時30分から、周辺の有志約20店舗などが集まる初企画「WAKUWAKU生麦de事件まつり」が開かれる。当日の午前中は、生麦魚河岸通りで恒例の「旧東海道まつり」があり、両イベントがスタンプラリーなどで連携。周遊性も高めるなど工夫を凝らす。





 生麦de事件まつりを主催するのは、生麦駅前通り商友会。同会加盟店舗も所属する生麦盛り上げ隊が発案した。

 同隊は、商店主ならではの専門知識などを伝授する講座「まちゼミ」を2017年から継続。キリンビール横浜工場や京浜急行も加わり、横のつながりが強化される中、「イベントもやりたい」という声が上がっていたという。

 企画については、薩摩藩士が大名行列に入り込んだ英国人を切りつけた「生麦事件」に着目。日本が近代国家の道に進む歴史的分岐点だったにもかかわらず、「外国人が切られたくらいしか知らない人が多い」とし、地元を知り愛着の醸成を目的に考案した。

開催時間ずらし実現

 開催にあたっては、毎年多くの人出でにぎわう旧東海道まつりとの連携を模索した。





 隊長の松野良明さんは、「もともと素晴らしいイベントだと思っていた。魚河岸らしい午前中の企画なので、昼からの開催にすることでコラボできないかと考えた」と話す。

踏切越しのホコ天

 当日は会場として、駅西口側の岸谷商栄会にも場所を借り、踏切越しの歩行者天国を実施する。

 通り沿いに設置する各店の出店ブースに生麦事件の解説などを掲示。学びながら楽しめる仕掛けも作った。

 販売する商品も、「西郷どんのあおさ汁」「薩摩焼酎飲み比べ3点セット」など各店で工夫。こども縁日や鶴見警察による子ども用制服の記念撮影、キリンビール横浜工場のハンドルキーパー運動などもあり、生麦事件参考館も一日開館する。

児童考案の商品も

 会場では、生麦小学校の6年生が取り組んできたキャリア教育の成果も披露される。周辺4店舗と共同開発したパンや和菓子などを販売。まちの人たちにインタビューして作成した動画上映も行われる。

 開催時間は午後0時30分〜4時。小雨決行・雨天中止。主催者は現在、当日参加可能な有償ボランティアも募集している。詳細・問い合わせはホームページ【URL】https://nmjiken.wixsite.com/matsuri2019。

鮮魚に青果 魚河岸にずらり

 毎年、通りを埋め尽くすほどの熱気であふれる「生麦旧東海道まつり」は、23日午前8時〜午後1時まで、JR鶴見線国道駅すぐの生麦魚河岸通りで開催される。生麦第一地区連合会が主催。

 かつて江戸城に食べ物を献上していた御菜八ヶ浦の一つ生麦に、「もっと活気を」と9年前、生麦魚介商組合が企画したイベントが前身だ。

 当日は豊洲から仕入れた魚介類をはじめ、青果などが並ぶほか、行列のできる名物のあなご天ぷらや生麦丼なども販売。ゲームコーナーやステージ企画もある。雨天決行。問い合わせは同連合会・内田さん【携帯電話】090・2942・4299。

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