児童数の増加から建設が進んでいた市場小学校けやき分校(室井克之校長)=元宮=が4月7日に開校した。分校には、5・6年生420人が登校。同日行われた始業式で室井校長は「新たな歴史をスタートさせる初めの一歩の日」と開校を知らせた。
市場小学校は、神奈川県内で一番児童数の多い小学校。背景には、周辺工場跡地の住宅開発などによる人口増加があり、2013年には776人だった児童数が現在は1532人と倍近くまで急増している。
現状の校舎では将来的に児童を受け入れられなくなると判断し、4年前、横浜市が市の下水道用地を一時利用し、児童が減少に転じると予想される暫定30年までの分校建設を計画した。自治会町内会やPTAなどから成る開校準備部会が意見書をまとめ、市教育委員会などが審議しながら準備が進められてきた。
分校は、市場小から徒歩5分程度、ベルクフォルテ森永橋店の前。同店前の道路は、歩道が少なく、交通量も多いことから、通学路を検討。隣接する元宮さわやか公園と昇降口をつなげ、児童らは公園を経由して校舎へ入る。昇降口には児童らが手作りした木板タイルが飾られ、校庭には人工芝が生える。本校舎には1〜4年生が、分校には5〜6年生が通う。
異学年交流を密に
分校体制は、縦割り教育が難しくなる分、1〜4年生の徒競走大会の運営を5・6年が行うなど、異学年交流の機会を積極的に設けることで対応。運動会もこれまで通り、全学年で実施する予定。また、分校の5・6年生へ教科担任制など、中学校を意識した専門教育を実施する。
開校式は延期
本来ならば、4月3日に開校式を実施し、地域住民も招いた祝賀会なども予定されていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、始業式の中で開校を知らせる形になった。
6年生の児童代表は「下級生に自分たちの姿を日常的に見せることが難しい分、繋がりを大切にしたい」とし、室井校長は「分校の初の卒業生として大切な役割を担っている。感染症の心配がなくなった後に盛大に開校式をやろう」と児童らにメッセージを送った。
開校期間については、児童数の増減を見て検討されていく予定。
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