新型コロナウイルスとともに生きる「withコロナ」の時代に、教育業界では、ICT化が進む学校も出てきている。
北寺尾の私立学校・白鵬女子高等学校では、4月頭の緊急事態宣言後から臨時休校になった。登校ができずとも、学びを止めないことを大切に教諭とのコミュニケーションがとれるよう、積極的にICT化を進めた。
休校当初は紙の課題などで対応。その間にも教諭らは研修などでのスキル向上に努め、5月中旬には8割がオンライン授業を導入。5月の段階では、事前に録音した映像を流す授業もあったが、6月以降は全ての授業で教諭と生徒がリアルタイムで時間を共有し、コミュニケーションが取れる生配信の授業を実現した。
同学校では、入学時にiPad端末が一人一台支給されており、通常の授業でも、黒板ではなく、ホワイトボードとプロジェクターを使用するなど、ICT化の基盤は整っていた。
課題だった教諭のICTスキル向上は、情報技術を得意とする教諭が相談窓口となり、苦手とする教諭をサポートするなど、協力し合いながら解決してきた。
同校は「分厚い課題を渡すだけでは生徒もやる気にならない。いち早く生配信の授業ができるよう力を注いできた」と振り返る。
三者面談も
6月末からは感染症対策を徹底しながら時差短縮授業を実施。対面授業でもICT化の流れは続き、これまでは紙で提出していた課題をiPadから送れるようにし、回収の手間を省いた。
環境が整ったことで、対面で行っていた三者面談もオンライン上で実施。紙の提出で調整していた保護者、生徒とのスケジュールも、WEB上で予約できる仕様にし、効率化が進んでいる。
同校は「必要不可欠な状況になり、ここまでICT化を進めることができた。効率化することで、より質の高い学びにつなげたい」と話す。
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