誰もが安心して健やかに暮らせる地域づくりを目ざすための「鶴見区地域福祉保健計画」(鶴見あいねっと)の第4期素案が、このほどまとまった。区は策定に向け、12月28日まで区民意見を募集している。
地域福祉保健計画は、2000年の改正社会福祉法にともない、市町村での策定が定められた地域福祉計画がもとになっている。
少子高齢化や、核家族、単身世帯の増加といった変化を背景に、多様化する生活課題解決に向け、住民や事業者、公的機関が支えあう仕組みづくりの指針とすることがねらいだ。
コロナで1年遅れ
市全体の計画をもとに区別の全体計画が作られ、さらに地区別計画で構成される。
鶴見区では、区計画を「鶴見あいねっと」と呼び、5年1期で05年3月に第1期がスタート。連合町内会単位で18の地区別計画も策定している。
策定にあたり、区民や福祉、学識関係者などによる検討が進められてきたが、コロナ禍でたびたび中断。本来は、今年度から計画が始まる予定だったが、1年延長を余儀なくされた。
区によると、緊急事態宣言などにより、課題を抽出する地区での話し合いも進まず、アンケート形式にするなど工夫しながら進めてきたという。
活動の事例も
計画は、地域課題を解決するまちづくりの指針。4期の理念は「たすけあい・支えあい・人と人のネットワーク」とし、3期から継続する。
理念実現のため、「交流」「支えあい」「健康」などをキーワードとする推進の3本柱を設定。区全域に共通して必要なものとして、「人材」「相互理解」「場・機会」という推進の土台を今回初めて示した。
さらに、「読んで理解するだけでなく、一歩踏み出してもらえるように」と、個人や地域で始められる活動を「種まき」として事例を盛り込んでいる。
意見募集は12月28日まで。素案は区役所2階福祉保健課、区社会福祉協議会、各地域ケアプラザ等で配布。区ホームページにも掲載され、電子申請も可能。「誰もが関係するもの。生活の中での相談や意見など、どんな内容でも寄せてほしい」と区は話す。計画は寄せられた意見をもとに、今年度末の策定を目ざす。
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