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公開日:2022.02.24
二ツ池公園
全面開園へ整備着手
利用者待望 トイレ設置
駒岡と獅子ヶ谷にまたがる二ツ池公園で、未整備となっていた西側の土地取得がこのほど完了し、来年度以降、全面開園に向け整備が進むことがわかった。市は来年度、調査・設計を行いながら地域のニーズを聞き取り、トイレや倉庫などを設置する考え。公園利用者は「利便性が上がるのは嬉しい。活用の仕方も変わる」と喜ぶ。
二ツ池は、古くは江戸時代以前から近代まで、農業用のため池として使用されていた池。駒岡1丁目と獅子ヶ谷1丁目の境にあり、東側の「駒岡池」、西側の「獅子ヶ谷池」の総称だ。
ため池としての役目を終えた1970年以降、手つかずのまま保存されていたが、多様な生物が生息する市内でも有数の場所として、市が2009年に公園化を決定。近隣住民との話し合いを重ね、15年から駒岡池側に設置した散策デッキや親水テラスなどの一部利用を開始していた。
ニーズ聞き設計修正
今回取得したのは、当初トイレなどを新設予定だった西側の約970平方メートルの土地。
もともとあったコンテナ倉庫はすでに撤去されており、残っているコインパーキングも今年度中に取り外される予定となっている。
市によると、来年度は当初設計をもとに、現状に合わせる形で基本設計の修正を実施。トイレや愛護会の倉庫設置などを想定しており、池の護岸や地盤などを調査したうえ、今後の整備スケジュールを検討する。
また、同公園愛護会(小山和雄会長)など、利用者となる地域住民らとの話し合いの場も設け、要望を受けながら整備計画に着手していくという。
利用より気軽に
一部利用開始となった2015年以降、特にトイレについては利用者から要望の声が多く上がっていた。
池に生息する生物調査などを行う団体のメンバーは、「近くのお店で借りていた」とし、「トイレを気にせず活動ができる」と歓迎。愛護会の小山会長は「より気軽に利用できる。数少ない水辺の遊び場。生物もたくさんいる良い場所なので、子どもたちを集めて色々なことをやりたい」と完成に期待した。
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