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鶴見区 社会

公開日:2022.07.07

犬猫にマイクロチップ
装着・登録が義務化

  • 埋め込まれたマイクロチップの番号を読み取り

 国は6月からブリーダーやペットショップで販売する犬や猫に対しマイクロチップの装着を義務化した。区内の動物病院や団体に話を聞いた。

 日本では1995年の阪神・淡路大震災のあと、多くの犬や猫が迷子になったことをきっかけに導入を巡る議論が始まり、2019年に動物愛護管理法の一部を改正する法律が成立した。これを受け、6月から「改正動物愛護管理法」が施行。販売前の犬や猫へのマイクロチップ装着・登録が義務付けられた。施行前から飼っている犬猫については、努力義務。

 マイクロチップはペットの身分証となるもので、直径2mm、長さ約12mmの円筒形の電子標識器具。記録された15桁の固有番号をリーダーで読み取り、システムに登録された情報と照合することで飼い主を特定できる。

 鶴見区獣医師会の会長であるココ動物病院=栄町通=の難波慈博院長は「災害や事故でペットが迷子になった時に速やかに飼い主が見つかる」とメリットを話す。開院して20年、迷子で連れてこられた犬猫にチップが埋まっていることはなかったという。

 犬猫への負担を懸念する人もいるというが、「これまでチップを埋め込んで痛がった子はほとんどいなかった」とし、「地震も増えている。危機管理として装着は必要」とする。

責任感持って

 区内にはTNR活動を行う動物適正飼育推進員を支援する一般社団法人横浜市動物愛護サポートという団体がある。TNR活動とは飼い主のいない猫の給餌や不妊去勢手術などを行い、飼い主を探すことで野良猫をなくすことを目的とした活動。同団体の藤井喜美さんは「今回の義務化は、野良猫をなくすことにもつながる。責任感を持って飼う人が増えるといい」と期待を込めた。

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