鶴見区 文化
公開日:2023.06.15
コミュニティ冷蔵庫が稼働中
食品ロス削減とフードシェアを目指して
「食べきれないものをシェアして助け合いを――」。鶴見銀座商店街の1本裏の通りにある「ラ カンパーナ木曽屋」=鶴見中央4の7の15=の入口に、コミュニティ冷蔵庫「フリーゴ」が設置されている。
同冷蔵庫は、個人や飲食店などで余った食材などを入れてもらい、困っている人が自由に取り出すことができる食品ロス削減とフードシェアを目的としたもの。
ドイツやスペインなど欧州各国で取り組まれている事例で、この様子をテレビで見た(株)木曽屋の中西美里さんが同社が管理するビルに設置した。
日用品まで集まる
中西さんによると、フリーゴを設置して2年以上が経つが、今も多くの食品や日用品の出し入れが頻繁に行われている。出入りした品がわかるように用意されたノートには、「ありがとうございます」など多くの感謝の言葉が書かれていて、「直接顔を合わせなくても、地域の助け合いが進んでいる」と中西さん。
フリーゴには食べかけや開封済み、賞味期限が過ぎている品を入れるのは禁止。本や洗剤などの日用品も受け付ける。中西さんは「もったいないの精神でみんなに優しいまちになれば、自然と環境にも良い影響がでるのでは」と笑顔で語った。
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