県政報告ひでしの「実績で勝負」91 不登校の子どもが安心して過ごせる居場所をネット上に実現 公明党 鈴木 ひでし
私は今年2月の県議会本会議の一般質問において、「公立小・中学校における不登校の子どもへの支援」として、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用すべきと県教育委員会に提案しました。その後、実際の取組みが始まりましたのでご報告します。
メタバースで居場所を
私の提案に対し、県教育委員会教育長からはメタバースを活用して、インターネット上に不登校の子どもたちが相談や学習、交流などができるプラットフォームを作り、取組を進めていくという答弁をいただきました。
これを受けて、県教育委員会は8月13日から、不登校の子どもたちを支援するため、新たにメタバースを活用した居場所の提供を始めました。
この居場所は、家からなかなか出られない等、社会とのつながりが少ない県内在住の子どもたちを対象に、長年に渡り県内で不登校の支援を行っているフリースクール等の方々が、支援員となって運営しています。
メタバースは、自宅のパソコン等から自分がアバターとなって利用できます。匿名性が担保される中で気軽にコミュニケーションできるなどの特徴があり、不登校の子どもが、家族以外の方と関わるきっかけになると考えます。
子どもたちは好きな時間にニックネームで参加して、仲間や支援員と一緒にゆったりと過ごしたり、ゲームや趣味の要素を盛り込んだオンライン授業で学んだりすることができます。また、支援員と個別に相談することもできます。
この居場所に入れるのは登録した子どもに限られ、常に支援員の温かい見守りがあるので、子どもたちは安心して過ごすことができます。
居場所の名称も一緒に考案
今、この居場所の名前を子どもたちと一緒に考えているそうです。みんながホッとできる温かい居場所を表すような、素敵な名前になるといいですね。
居場所の開設時間は平日の午後1時30分から4時30分まで開設しています。利用を希望される方には、在籍している学校やフリースクール等を通して案内がありますので、ぜひ相談してみてください。また、10月までの土曜日に県内各地区で開催される「不登校相談会・進路情報説明会」でも案内されるそうです。
不登校が大きな問題となっていますが、社会が多様な学びの場を提供し、子どもたちが学びたいと思った時に学べる環境を確保することが大切です。私は今後も、子どもたちの社会的な自立に向けた支援に積極的に取り組んでまいります。
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