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鶴見区 スポーツ

公開日:2025.06.26

鶴見中央在住吉澤さん
アマゾン230Kmを完走
難病に負けず可能性追う

  • メダルを手に笑顔の吉澤さん

 砂漠やジャングル、南極など壮大な自然を舞台に200Km以上を走り、命を落とす危険もある「アドベンチャーマラソン」。このほど南米ペルーのアマゾンで行われた同大会に吉澤政人さん(26)=鶴見中央在住=が参加し、完走した。

 吉澤さんは難病指定されている汗をかくことができない病気「無汗症」を患う。しかし、自分の可能性を追って同マラソンに挑戦。一昨年にはサハラ砂漠で行われたレースで完走を果たした。

 今回の舞台はアマゾンのジャングル。5日間で230Kmを走り、その間の衣食住も選手自身が背負って走る。世界中から約60人が参加した。

大自然の過酷さに直面

 レースは、標高3800mの高地からジャングルを目指す山下りからスタート。「最初は高地で酸素が薄く、脱落者の姿も見えて、『戦いはもう始まっているんだ』という気持ちでした」

 アマゾンのジャングルと本格的に対面したのは3日目から。腰が浸かるほどの川を何十Kmと進み、道なき道をひたすら進んだ。「立ち止まると地面の虫が身体に登ってくるので進むしかなかった。この過酷さが4日目も続くと聞いていたので、かなりメンタルが折れそうになりました」と振り返る。さらに、最終日のゴールまで残り10Kmという所でトラブルが。「夜なのにライトがつかなくなり、ゴール間近でリタイアが頭をよぎって焦りました。でも、幸運にも他の参加者がライトを貸してくれて、無事完走できました。応援して下さった皆さんに良い報告ができてよかった」と胸をなでおろした。

 吉澤さんは「参加者の完走率は約5割で、もう一度完走できるかは分からない。雄大な自然に感動したと同時に恐怖も感じました」と話し、「僕の挑戦する姿を見て、誰かが何かに挑戦するきっかけになれば一番嬉しい」と笑顔で語った。

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