鶴見区 文化
公開日:2025.07.24
入船公園にヤマトタマムシ
都市部では希少種を発見
都市近郊では珍しいとされるヤマトタマムシが7月9日、弁天町の入船公園で発見された。
世界で約1万5000種、国内で約220種が知られるタマムシ。宝石のような美しい外見をもつ種が多いことから、愛好家からの人気も高い。
ヤマトタマムシは全身が金緑色や金紫色に輝き、「森の宝石」とも呼ばれている。現在は都市部近郊で見かけるのは珍しくなってきている。
発見したのは同園スタッフが野球場を整備している時。同園の菅野光喜所長は三浦市の公園など様々な園に務めていたが、「他の園では見たことが無かった。初めてじっくり見たけれど凄く綺麗」と驚く。
捕獲されたヤマトタマムシは約3cm。生物に詳しい同園スタッフは「とても神経質な昆虫で、自然の環境でないとストレスから動かなくなることも」と話す。「エノキやケヤキなどの木の葉を好んで食べる事から入船公園には生息する環境が整っていたのでは」と分析する。寿命は約1ケ月。夏場になると日中は木の上に身を隠しているため、狙って探さないと見つからないという。
同園では7月上旬に開かれた「サンパチェンス祭り」に合わせ、管理事務所前に1000株の同花を置いていたため、菅野所長は「いつもより自然豊かな環境があることで飛んできたのでは」と笑顔で話した。
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