鶴見区 社会
公開日:2025.08.28
横浜市歯科医師会
健康の基本「食べる」守る
佐藤新会長にインタビュー
横浜市18区の地区歯科医師会から構成される横浜市歯科医師会。その新会長にこのほど就任した佐藤信二さん(51)に抱負や課題を聞いた。
――役割は。
「全国の指定都市で最大規模の歯科医師会として、行政等と連携し市民の皆さまの歯と口の健康づくりのため様々な活動に参画しています。
具体的には、妊婦や乳幼児、小中学校・高校・特別支援学校での健診、ライフステージごとの健診のほか、多職種連携による『地域包括ケアシステム』の推進、災害時の歯科医療救護活動も私たちの大切な役割です。
また、『横浜市歯科口腔保健の推進に関する条例』が2019年に施行されました。この条例に則り、市民の歯科口腔保健、生活習慣病対策等に『かかりつけ歯科医』として貢献できるよう努めてまいります」
――課題は。
「障害者歯科診療の拡充です。一般の歯科で対応が困難な特別な配慮が必要な方に、障害者歯科専門医が歯科医療を提供しています。現在は中区にある横浜市歯科保健医療センターで診療していますが、全身麻酔下での予約待機時間が長く、患者様の負担になっています。何とかもう1カ所増やすべく働きかけていきたい。市民の歯科保健医療サービスを等しく提供できるよう、各地区の歯科医師会と連携していきます」
――市民にメッセージをお願いします。
「健康の基本である『食べる』を守ることは、豊かな人生を送るために欠かせません。ぜひかかりつけ医を持ち、治療や予防に力を入れていただくことで、将来の重篤な病気の予防につなげていただけたら」
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