六角橋ソングの仕掛け人の一人で、商店街で楽器店を営む 岩崎 行雄さん 横浜市在住 68歳
野球のできる音響職人
○…ご当地ソング『六角橋パラダイス』=中面に関連枠=の仕掛け人の一人。芸能事務所の代表である六角橋の旧友と意気投合したことがきっかけで、そっくりさん芸人が作詞・作曲。商店街の恒例企画「ドッキリヤミ市場」の特設ステージで、このほど発表した。「音楽に携わっている人だけでなく、年配の方にも楽しんでもらいたい」との思いから、誰もが親しめる歌謡曲に仕上がった。
○…静岡県浜松市出身。6人兄姉の末っ子として育った。「父にはよく釣りへ連れて行ってもらった。天竜川の河口では、大きなエイも釣れたよ」と、目を輝かせて振り返る。物づくりにも興味があり、雨の日はラジオなどを自作して過ごした。だが、少年の心を鷲づかみにしたのは野球だった。物心ついた時から白球を追いかけ、名門・浜松商業高校では、4番・センターとして活躍した。
○…先輩に誘われ地元の河合楽器に入社。経理やピアノの調律を学びながら朝晩の練習に打ち込んだ。5年後に野球部を引退し、川崎市へ異動。店舗周りを担当し、ギターの修理も独学で身に付けた。やがて、ジョニー大倉さんなど、多くのギタリストに信頼される音響職人となった。故郷に錦を飾ろうと35歳で独立を決意したが、顧客からの引き留めもあり、西神奈川に店を構える。その後、アマチュアバンドに演奏の場を提供しようと「神奈川ロックフェスティバル」などを企画。嫁いだ娘との同居話が持ち上がり店を畳むが、やはり引き留められ、六角橋に移転。現在は月1回のミニライブを楽しんでいる。
○…愛媛県まで自ら調律したピアノを運ぶなど、孫4人の顔を見るのが生きがい。次男が通う高校の野球部を指導し、県ベスト8に導いた。長男とは大リーグ・イチロー選手の試合を観戦した。残る夢は「四国で釣り三昧の毎日を送ること」だが、「2度あることは3度ある」。当分は音楽ボランティアに生きるつもりだ。
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