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逗子・葉山 コラム

公開日:2025.12.19

「分骨と手元供養」 vol.41
人生100年時代今から始める終活のススメ

 少子高齢化の影響で、お墓の継承や維持が難しくなった今、散骨・樹木葬・納骨堂などの新しい供養のカタチが広まり、手元供養が注目されています。W子さんはご主人の遺骨を先祖の墓に納骨する時に分骨し、野球のボールをかたどったミニ骨壺に納めました。高校球児だったそうです。将来はW子さんの郷里・島根に帰り、夫婦の墓を建てる際に納骨予定とか。

 分骨とは、遺骨を分けて供養することですが、W子さんのように火葬の際にする方法と納骨した後に取り出して新たに分骨する方法の2種類があります。分骨証明書は前者は火葬場か自治体で、後者は納骨している寺院や霊園から発行してもらいます。海洋散骨される方は、埋葬許可証(火葬許可証に「火葬済」の印が押されたもの)の原本は手元にとっておかないと、のちに手を合わせる場が欲しいと思ってもお墓に納骨することができないので要注意です。手元供養の中にはお守り代わりのように身につけるソウルジュエリーが人気ですが、最近、指輪型のソウルリングが話題になっています。シンプルなデザインのリングは男性にも好評でペンダントよりも自然に大切な故人と一緒にいる感覚とか。さらにダイヤモンドも遺骨の炭素から作り出すことが可能になりました。分骨自体は違法ではありませんが、親族への配慮も必要です。丁寧な対応を心掛けましょう。

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