ジャズシンガーとして区内外で活躍している 浅田 尚美さん 神奈川区在住
歌で「魂(ソウル)」届ける
○…シンガー歴20年。ライブハウスはもちろん、ホテルのバーラウンジやレストランなどでも歌声を届けている。出演数は月20本に上り、「既に今年のXマスの出演依頼が来ているのよ」とにっこり。9月20日には神奈川地区センターでジャズコンサートを開く。「原信夫とシャープス&フラッツ」の原信夫さんを父に持つ原とも也さんをギターに迎え、ジャズのスタンダードであるミュージカル楽曲などを歌う予定だ。
○…生まれも育ちも神奈川区。捜真小では礼拝で讃美歌を歌い、栗田谷中時代には初めて買ってもらったフォークギターで吉田拓朗になりきった。15歳の頃には、在日米軍向けラジオ・FEN(現AFN)から流れるソウルミュージックに魅せられ、こっそり家を抜け出し外国人が集うバーへ。忘れられないのは「大人たちが音楽に合わせて踊る姿を眺めながら、2時間かけて味わったジンジャーエール」とクスッと笑う。
○…日大芸術学部を中退後、二十歳から約6年間ボーカルとしてバーなどでマイクを握ったが、ポリープ切除を機にいったん離れる。クラブで接客しながら再びステージに立ち、36歳でジャズシンガーとしてスタートを切った。「今でもブルース系やソウルフルな感じの曲調が好き」と話し、ヒップホップやボサノバ風に歌うこともある。自分の歌声に男性客が涙を流した時には「もらい泣きしそうだった。きっと歌詞に自分の気持ちと重なる部分があったのかもね」と微笑む。
○…デザイン関連の仕事をする妹と二人暮らし。姉妹で歌舞伎を観に行ったり、美術館を巡ることもあるという。減量目的で始めたダイエットも「歌のためにも良い」と楽しんでいる。幸ヶ谷公園コミュニティハウスではボイストレーニング講座の講師も務めており、「言葉にして教えるのは難しいけどもっとやりたいし、声の仕組みなども勉強したい」と探究心は尽きない。
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