三ツ沢南町町内会館で民生委員が運営している「カフェすみれ」で1月16日、詩人・土井晩翠直筆による「荒城の月」の詩が披露された。
詩は、町内に住む遠藤喜慧子(きえこ)さんが仙台の実家から持ってきた。もともとは、遠藤家の幼なじみが晩酌好きの晩翠に酒を贈った際、その礼として晩翠が綴ったもの。その後、幼なじみの孫娘が縁あって遠藤さんの母のもとに身を寄せていたことがあったため、幼なじみは感謝の気持ちとしてこの詩を譲ったのだという。
震災きっかけで三ツ沢に
東日本大震災後、実家を更地にするため詩を自宅に持ち帰った遠藤さん。「町内の皆さんにもぜひ見てもらおう」と今回、民生委員の中川和子さんや大井勝司町内会長らが企画して披露の場が設けられた。
当日は、三ツ沢フォークギタークラブのメンバーによる演奏に合わせて、集まった40人近くの住民たちが荒城の月を合唱。参加者は「とても素敵な時間を過ごせた」と口を揃えた。
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