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「重要無形文化財 能楽の保持者」で、7月に横浜能楽堂で公演を行う 伊藤 嘉章(よしあき)さん 台町在住 50歳

掲載号:2015年6月11日号

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人の生き様、わが身で

 ○…現存する最古の音楽劇、能の普及・継承に努める「重要無形文化財 能楽の保持者」の一人。7月に控える横浜能楽堂での公演では、演目の中心人物であるシテをはじめ、情景や心情を歌う地謡(じうたい)としても舞台に上がる。同公演は、今まで能を観たことがない人にも分かりやすい内容で、「外国文化に触れるのも大事だけど、自国の伝統芸能である能をぜひ知ってもらいたい」と意気込む。

 ○…地元、台町で歌舞伎俳優の父とクラシックバレエ講師の母の間に生まれる。物心つく前から能や歌舞伎、文楽を観に行っていた。「お稽古事で何がやりたいかと聞かれ、『能ならやる』と答えたらしい」と、6歳から鎌倉の教室へ通った。アクション俳優にあこがれて事務所に問い合わせたこともあったが、高校1年のとき、梅若万三郎氏に師事。「両親が芸事をしているから、サラリーマンという考えはなかった」と振り返る。

 ○…「能は『人の生き様』を表現するもの」と、50年の人生を与えられた役と照らし合わせて役作りしている。現在は年30〜40回ほど舞台に上がっているほか、自宅で「嘉翔会」を主宰して愛好者に指導するなど、能の普及に努める。能のジャンルでは武将ものや鬼・妖怪ものが好きだが、演じる姿を見てみると今一つに感じることもあるという。「自分が合わないと思っていたものが良かったりする」と、腕を組んで不思議そうに考え込む。

 ○…非日常的なものや超常現象が好き。飼っていた食いしん坊の愛猫を撮影したレントゲン写真を見て、獣医が「おなかのあたりに、不思議な”空間”があります」と言ったときには、「あれはきっとブラックホールだ」と腑に落ちたという。稽古場に心地よく響く声は、周囲も高く評価する。シテだけ良くてもいけないと、演目の世界を歌で表現する地謡も重要な役回りと位置付ける。「万三郎の地謡といえば伊藤、と言われるようになりたい」

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