「NYリコリッシュアンサンブル」のメンバーとして7月24日に公演を行う 鈴木 美千代さん 大口仲町出身 52歳
好きなことに一直線
○…国内外で活躍している12人の女性クラリネット奏者が集まる「NYリコリッシュアンサンブル」。そのメンバーとして今回、3枚目のCD制作を企画から手がけた。このほど発売記念コンサートを行うべく、2週間前に生活拠点であるニューヨークから帰国した。「時差ボケがつらい」と苦笑いしつつ、「会場で今回の収録曲も演奏するのでぜひ足を運んでほしい」とにっこり頷く。
○…3歳でピアノを始める。母は娘をピアニストにしたかったが、中学時代に吹奏楽部で担当したクラリネットが楽しかった。「高校受験するとき、楽譜レッスンの先生が”クラリネットが合っている”と道しるべしてくれた」。東京芸大附属高を経て、大学ではクラリネットを専攻した。
○…卒業後は演奏家の派遣事務所を経営し、自らも劇団四季のオーケストラに参加するなど活躍していたが、30歳を目前に単身渡米。ニューヨークの音楽院で世界的奏者チャールズ・ナイディック氏から学んだのち、カーネギーホールでリサイタルデビューを飾る。NYリコリッシュ―は、チャールズ氏の妻が夫の教え子を集めて2012年に結成した。
○…「50歳の誕生日を機に、好きなことをしようって決めたの」。日本を離れて初めて日本文化に魅力を感じるようになり、今では空手や着付け、茶道も習っている。「今回のCDはわらべ歌。外国からみた日本ってどんなものだろうと公募してみた」と、わらべ歌をモチーフに世界中から届いた楽曲を作品にした。
○…ニューヨーク郊外でアメリカ人の夫と、日本のアニメに夢中な娘と3人暮らし。8月上旬までの帰省中、ドイツのテレビドラマシリーズで使用する背景音楽を実家で収録するという。「大口仲町で録った音がドイツで流れるの」と笑う。母は今も声楽のリサイタルを開いているそうで、「私もやってみたいことは何でも挑戦していきたい」。
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