神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2017年2月9日 エリアトップへ

ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 ㉔大相撲の長時間稽古

公開:2017年2月9日

  • X
  • LINE
  • hatena

 平成29年の大相撲初場所で初優勝した大関稀勢の里が第72代の横綱に昇進。19年間外国勢に押されっぱなしの厚い壁を破った快挙は、多くの日本人に感激の涙を流させた。稀勢の里は四股名どおり稀に見る怪我の少ない力士なそうだ。持前の頑丈で柔軟な体と努力の積み重ねであろうが、多くの力士は何らかの怪我を抱えている。土俵上で痛いそぶりを絶対に見せない意地の裏に、彼らの辛さがはっきりと垣間見える。

 さて今回も、健康運動指導士の立場から大相撲の長時間稽古に自説を一言。

 稀勢の里が入門したときの師匠(故人)は角界一厳しかったそうで、若手は未明に起床、空腹のまま正午までの猛稽古を強いたと聞いた。信じられず力士らに問うと事実だとのこと。凄すぎる。生半可な根性ではとても耐えられまい。しかし冬季とて褌だけの姿、長時間に渡る集中力維持が可能なのだろうか、疑問だ。

スポーツでいうトレーニングとは体を鍛え力を付けること、練習とは技術の向上を目指すことであり相撲の稽古は双方を合わせ持つ。

 私は多くの外国人レスラーと生活を共にし、共にトレーニングもしているが、彼らは量より質に重点を置く。ところが未だ日本人アスリートの一部には、いかにトレーニングしたかの自己評価を時間の長さで言いたがる。外国人レスラーに相撲の長時間稽古を話したら一様に首を横に振った。 伝統を重んずる特質な社会ではあるが、貪欲な精神力に乏しい現代っ子人材が、噂に聞く旧慣にたじろぎ、ひいては新弟子減少の一因になってはいないだろうか。私が健康運動指導をしている高年女性に、根性論や精神論は無用である。
 

神奈川区版のコラム最新6

「良縁は、人間性を高めて引き寄せる」

子育て応援コラム11

「良縁は、人間性を高めて引き寄せる」

4月25日

「うまくいかない時のヒント」

子育て応援コラム10

「うまくいかない時のヒント」

3月28日

「早期教育前に礼儀作法」

子育て応援コラム9

「早期教育前に礼儀作法」

2月29日

「一流の専門家から学ぶ"はたらく"と"はためいわく"」

「金沢動物園に辰はいるの?」

「金沢動物園に辰はいるの?」

金沢動物園 干支コラム

1月1日

「子どもに家事の手伝いを」

子育て応援コラム6

「子どもに家事の手伝いを」

11月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook