ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 42 健診の結果に感激
筋トレやストレッチ、ウオーキングなど、運動をすることの健康効果に付いては、今や万人の理解するところである。
「今日は頭が重くて気分が優れなかったのですが、頑張って来ました」と教室に顔を出した女性会員が、練習後には「すっきりしました」と笑顔で帰って行く。これは身体を動かしたことによって交感神経が活発化した現象であって、寝込んでいたのでは絶対に得られない不定愁訴の撃退法である。▽筋力低下による運動器機能症候群の予防▽生活習慣病や肥満予防▽加齢による心肺機能の低下予防▽血行促進による足腰の痛みや肩こりの改善▽骨粗しょう症予防▽認知症発症の低減▽気分転換やストレスの解消―等々の運動効果は枚挙にいとまなし。
貯筋倶楽部入会10カ月目の長井潤一さん(65)から嬉しい報告を聞いた。社会人となって程なく、競技用自転車のロードレースに没頭。富士山麓の西湖湖畔を激走する猛者150人を制したこともある強健体だった。だが、地方転勤によってやむなくクラブを退会し、退職後の生活ぶりも運動と無縁になったのに、旺盛な飲み食いは変わらずの日々だったとか。生活習慣の弊害を抱えることとなったのは必然的と言えよう。その長井さんが満面の笑みを見せた。「定期健診の結果、高血糖や高血圧の薬と縁が切れました」と、7kgの体重減で引き締まった腹を擦ってVサイン。「嬉しいです」を繰り返していたが、更に嬉しいのは私の方、健康運動指導士冥利に尽きる朗報である。
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