逃げ遅れなどが原因で高齢者の火災被害が増加していることを踏まえ、神奈川消防署(星野雅明署長)は区内のコンビニエンスストアと協力してシニアの買い物客に防災の啓発チラシを配布する試みに着手した。
区内に32店舗を構えるファミリーマートでは今後、期間を空けて2日にわたり、消防署が作成したA5判の啓発チラシを配布していく。店員が買い物客に「火災に気を付けて」などと声を掛けながらレジ袋に入れて手渡し、注意喚起を行う。店頭には大型のポスターも掲示し、日頃から防火への意識向上を図る。
住宅防火診断を手軽に
チラシには、昨年区内で急増した電気ストーブによる火災の防止策として、「電源を付けたまま寝ない」「使用時以外は電気プラグをコンセントから抜く」などの注意点を記載。これまで消防職員が希望宅に出向き実施していた「住宅防火診断」を各家庭で手軽に確認できるチェック表も設け、対策に役立ててもらう。
星野消防署長は「今年最初の火災で亡くなる方が出てしまった。もう死者を出さないという強い思いで、地域と密着しながら防災対策に臨みたい」とコメント。ファミリーマート横浜東営業所の北見達裕営業所長は「コンビニはご高齢の方も多く利用されているので、この取り組みが地域貢献の一助になれば」と話した。
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