人が渡れるほどの強度を持った新聞紙製の橋を、神奈川工業高校=平川町=定時制建設科の3年生有志が作り上げた。
織原弘尚さん・八木恒星さん・下地颯さん・金城琉歌さん・佐藤直道さん・今成研汰さん=写真=の6人は、新聞紙を編み込むと丈夫なロープ状になるという特性からアイデアを膨らませ、人が渡れる橋を新聞紙で「建設」しようと思い立った。10月31日と11月1日に開かれた同校の文化祭での展示を目指し、放課後や休日の土曜日に集まって作業を進めた。完成には約2カ月を要したという。
図書館にあった9カ月分の新聞紙を調達し、ホームベース型に切って一枚一枚手作業で巻いた芯を編み込み、ロープ状に仕立てて組み合わせていった。通行部分は、60
枚の新聞紙を重ね巻きして丸太を再現。橋の土台部分には木製の廃材を活用した。
完成した橋は、高さ2メートル、長さ4メートル、幅2メートルの堂々とした佇まい。万能試験機での強度測定を行い、体重100kgの人まで渡れることが立証されたという。
6人は、「前例のない作品なので本当にできるのか不安に思いながら、試行錯誤し地道な作業を繰り返してきた。人が渡れる新聞紙の橋というのは、おそらく世界でも初めての試みなのでは」と、努力の結晶を前に胸を張った。
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