子安の丘みんなの家の副理事長で、料理研究家として「家族食堂」を主宰する 阿部 博美さん 子安台在住 56歳
家族食堂で多世代の輪を
○…子安台の空き家を活用し、5月1日に誕生した地域の交流拠点「子安の丘みんなの家」。同拠点の副理事長となり、料理研究家として毎週金曜日に開く「家族食堂」を主宰する。「多世代の交流拠点として、食べる人や作る人が交わり、育児の負担を減らすお手伝いをしたい」と意気込みを話す。
○…料理に興味を持ったのは、3年半、夫の赴任に伴い、タイで海外生活をしたときだ。趣味で料理教室に通い始め、継続していくうちにタイ料理の国家資格を取るほど熱中した。「その経験を活かしてみたら」と友人からの声かけもあり、帰国後は目黒区でタイ料理のレストランを営んだ。同時に子ども食堂の運営にも興味を持ち始める。
○…10年前、子安台に移り住んだ。「横浜や川崎のアクセスがよく、静かで住みやすい環境に惹かれた」と振り返る。新たなマンションが建ち並び街の変化を目の当たりにするなかで、子どもから高齢者まで多世代の住民がつながる子ども食堂を開きたいと思った。そうしたなか、地域に根差した空き家の活用を模索する同拠点の運営メンバーと出会ったことで、子ども食堂の開所にこぎつけた。現在は、大手料理教室でインバウンド向けに、メニュー開発や料理教室の講師の育成に携わり、忙しい日々を過ごしている。
○…フランダンスや茶道、華道など趣味も多彩。「みんなの家では、料理以外のイベントも増やしていきながら、子どもたちの『やりたい』を実現できる場所にしていきたい」と話す。家族食堂の今後のメニューについて「地域の方々が家族に振舞ってきた献立を誰でも作れるレシピにアレンジしてこの食堂でも提供し、そのレシピを本にまとめたいです」と夢を膨らます。
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