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公開日:2023.07.06

インラインスケート
全国の舞台へ挑戦
神奈川中1年 馬渕さん

  • ▶ポーズを決める馬渕さん

  • ▶練習は母・寧子さんと

 神奈川中学校1年の馬渕杏さんは、7月29日〜30日に福井県で開催される「(一社)日本インラインスケート協会 第12回全日本フリースタイルスケート選手権大会」に出場する。6位入賞を目標に臨む3度目の全国の舞台。母と二人三脚で進む競技生活に迫る。

 インラインスケートは、4〜5個の車輪が縦一列に並ぶローラースケートの一種。様々な競技部門があるが、フリースタイル部門は、音楽に合わせてスピンやターンなどの技やダンスの表現力を採点で競う。

 はじめたのは3歳ごろ。フリーマーケットで靴を購入し、公園に遊びに行くとすっかり虜に。朝から夕方まで、来る日も来る日も滑り続けてコツを掴んでいったという。小3で教室に通い、そこで友人に誘われて本格的にフリースタイルに挑戦。「技ができた時の達成感が好き。周りの子に追いつこうと必死に練習した」と負けず嫌いと集中力が成長の秘訣だ。

 全国大会出場をかけた5月の東海・北陸ブロック大会では、国内上位の選手とも十分渡り合える演技を見せて3位に。月末の別の大会では優勝するなど、自信を深めて3度目の全国の舞台へ挑む。「回転する時の身体の安定感などが向上した」と馬渕さん。昨年は上位9人の決勝に残るも9位に。「今年は6位までの入賞を目標に、自分の演技をしたい」と決意を語る。

母と二人三脚で

 最も近くで応援し、サポートするのが母の寧子(やすこ)さん。専門のコーチもおらず、練習の準備やメニューも親子で考え、プロの動画を見るなどしてトレーニングを重ねている。「まっすぐに頑張れる子。練習量がこれまでの成果につながっている。また、競技を始めて人とのコミュニケーションなど、人間としても大きくなった」と寧子さん。そんな練習の拠点は、週2日通う菅田地区センター。実は多くの施設ではスケート利用はできないと断られ、寧子さんが何件も電話してようやく辿り着いた。「実際は床が傷つくこともないので問題なく貸し出せる。いつも熱心に練習している姿を見ていて応援しています」と同センターの内藤由美子館長はエールを送る。

 現在も週末の練習は、埼玉や群馬、愛知へ遠征するなど厳しい環境でも努力を続ける馬渕さん。将来の目標は、日本代表になり世界大会に出場すること。「送迎などお母さんがいつも支えてくれるおかげ。八つ当たりしちゃう時もあるけど感謝している。結果で恩返ししたい」と、夢に向かってまた一歩踏み出す。

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