柔道場「朝飛道場」の館長で、横浜スポーツ表彰・優秀指導者賞を受賞した 朝飛 大さん 平川町在住 61歳
柔道がつないだ縁
○…父が1958年に開いた朝飛道場。86年に二代目館長の母から引き継いだ。当初は5人ほどの生徒で始まったが、今では200人を超える子どもたちが通う道場に。卒業生からはオリンピックや世界選手権の代表選手も多数輩出。国内外から指導者が見学に来ることも少なくない。「生徒たちや周囲の人たちのおかげ。自分はラッキーな男」と奢ることなく感謝の言葉を口にする。
○…物心ついた頃から柔道に熱中。ユニバーシアード団体戦では金メダルを獲得した。27歳で現役を引退してからは指導者に専念。慶応大学柔道部師範も務める。「自分が技が下手だったからこそ、キレのある見ていて面白い選手を育てたい」と強く美しい柔道を志す。子どもへの指導で心がけるのが、心の成長。礼儀や他者への思いやりに真の強さが宿ると日々の練習から伝えている。「言葉にすることで、自分自身も律せられる。私も子どもたちからたくさん教えてもらっている」と笑顔を見せる。
○…平川町で生まれ育ち、反町公園や岸根公園をよく走っていた。「当時も今も、近所の人たちが『大ちゃん』と声をかけてくれて。今はウォーキングに変わったけどね」と微笑む。柔道家の妻との間には3人の子どもが。長女と次女は、学生時代に世界ジュニアで活躍し、一番下の長男は大学で柔道に打ち込んでいる。「子どもたちの応援で各地に行くのが楽しみだった」と優しい父の顔を見せる。現在の癒しは愛犬の翔くん。「いつも一緒に遊んでいるよ」
○…生徒たちの笑顔が原動力。「みんなが楽しんでいる姿を見るのが一番の幸せ」と頬を緩める。「どんな世界に進んでも、柔道で学んだことを生かして活躍していってほしい」と指導者としての思いを語る。
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