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神奈川区 社会

公開日:2025.02.13

横浜市内
昨年の火災死者 年間24人
過去10年で最多タイ

  • 横浜市内の過去10年間の火災による死者数の推移

 横浜市消防局が発表した2024年の「火災・救急概況(速報)」によると、火災件数は23年より減少したが、死者は10人増の24人となり、過去10年で最多タイだった。

 発表によると、市内で24年に発生した火災は678件。23年と比べて55件減少となった。出火原因の最多は「放火(疑い含む)」で115件。次いで「たばこ」110件、「こんろ」84件となった。住宅火災(290件)の出火原因は例年と同様に、「こんろ」が最多で23年比7件増の65件。次いで「たばこ」38件、「電気機器」32件だった。

 火災による死者(放火自殺を除く)は24人で、過去10年間で16年と並んで最多。全員が「住宅火災」で死亡し、そのうち19人(79・2%)が65歳以上の高齢者だった。負傷者は108人(23年比9人減)で、そのうち45人(41・7%)が65歳以上の高齢者。23年の32・5%よりも高齢者の割合が増えた。

背景に高齢化

 火災件数は減ったが、死者数が増えている要因について、同局の担当者は「高齢者は煙の臭いに気付きづらい人が多い。また、足腰が弱り、逃げるのに時間がかかる人もいる」と話し、今後も高齢化が進むため、火災による死者、負傷者で高齢者の割合が高い傾向は続くとみている。

救急出場は過去最多

 救急出場件数は25万6481件で23年を1845件上回り、過去最多を記録。2分3秒に1回救急車が出場し、市民15人に1人が救急車を利用したことになる。搬送人員は23年を2501人上回る20万7472人で、救急出場件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

 出場件数が増加すると、現場から遠い救急車の出場が増え、現場への到着が遅れる恐れがある。同局は、救急車を呼ぶべきか、緊急性はあるかなどをパソコンやスマホで診断できる「横浜市救急受診ガイド」、オペレーターと電話相談できる「♯7119」などの利用を呼び掛けている。

神奈川区内は4人

 神奈川区内では、昨年発生した火災件数は42件。一昨年からは1件減少、過去10年の平均と比較しても5件の減少となった。一方で、火災による死者は4人を記録した(前年は0人)。

 救急出場件数は1万5874件を記録した。前年との比較では1・2%(195件)の増加。市内18区で、前年比率が増加したのは神奈川区を含め12区。増加率は金沢区と並び8番目に高かった(最も増加したのは青葉区の5・4%、最も減少したのは保土ケ谷区のマイナス2・4%)。

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