神奈川区 スポーツ
公開日:2025.12.25
スポーツチャンバラ
区内クラブ 世界大会制す
団体戦・基本動作で
11月23日に横須賀市で開催された「スポーツチャンバラ世界選手権大会」で、青木小学校体育館などを拠点に活動する「スポチャンつばさクラブ」が、団体戦・基本動作の部で優勝を果たした。メンバーは、指導歴約30年の田村江見子さん(62)=人物風土記で紹介=と、川崎市在住で幼少期から田村さんの指導を受けてきた大学生の清水口陽(はる)さんと、高校生の清水口翔さんの兄弟による3人編成だ。
スポーツチャンバラは柔らかいエアーソフト剣を用いる。同部門は、構えから面→小手→胴→足→突きの順番で掛け声とともに動作を行い、形の忠実性や美しさを競う。その団体戦は3人1組となり、3人の調和性も評価の対象となる。
「短刀」で勝負
国内外から24チームが出場する中、同チームは全長が40センチと短い「短刀」での演武に挑んだ。見栄えの良い太刀などと違い、短刀は動作のごまかしが効かず、わずかなズレでも目立つため、勝ち上がるのが難しいとされる武器。あえて難易度の高い演武で勝負をかけた。
道のりは平坦ではなかった。前哨戦となる秋の全日本大会では3位に終わった。敗因を分析し、監督を務めた吉本和明さんの指導のもと、それまでのスピード重視のスタイルから、技の「留め」を意識した「静と動」のメリハリある動作へと急遽修正を図った。
さらに大会1週間前、田村さんが足を疲労骨折するアクシデントに見舞われたが、「手塩にかけて育てたこの2人と頂点に立ちたい」と痛みに耐えて強行出場した。
決勝では、全日本大会で敗れた王者の岡山県代表チームを破り、見事雪辱を果たした。「狭い表彰台に3人で上がれたのは良い思い出」と陽さん。翔さんは「お世話になった田村先生と世界大会の頂点を取れてうれしい」と笑顔。田村さんは「弟子と共に表彰台の真ん中に立つ夢が叶った」と喜びを語り、今回をこのチームでの集大成と位置付けた。
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