高津区と合同パトロール 区境の防犯強化に150人
2006年に起きた殺人事件を契機に始まった高津区・宮前区合同パトロールが4日、梶ヶ谷周辺で行われ、両区の防犯ボランティアら約150人が参加した。事件現場となった梶ヶ谷第2架道橋(区内梶ヶ谷)ほか5コースに分かれて歩き、防犯を呼びかけた。
この合同パトロールは、高津区と宮前区のボランティア団体などで組織される両区の安全安心まちづくり推進協議会の主催で2009年から実施されている。2006年9月に梶ヶ谷第2架道橋で女性が殺害された事件をきっかけとして、区境地域の犯罪防止を目的に始まり、今回が3回目の実施となった。
当日は、両区の防犯団体や近隣の自治会・町内会、PTA、区役所、警察署など防犯関係者ら150人が参加。JAセレサ梶ヶ谷ビルでの出発式で、宮前区安全安心まちづくり推進協議会の杉田進会長は「区境は行政や住民の監視が手薄になりがちだが、パトロール開始後は重大事件は起きておらず、皆さんの防犯への取り組みが功を奏している」と話し、参加者を激励。手塚睦男宮前防犯協会会長は1日3回の自主防犯パトロールを行っている大塚町内会の事例を紹介した。
この後参加者は、5コースに分かれてパトロールに出発。事件が起きた架道橋コースには山下繁夫宮前署長、石澤桂司区長も参加し、危険箇所のチェックや歩行者に啓発チラシを配布して防犯を呼びかけた。
事件現場で被害者のために手を合わせた山下署長は「事件は未解決で、現在も捜査を続けている。住民の皆さんが、高い防犯意識でパトロールを続けることが犯罪防止につながる」と取り組みを評価していた。
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日