神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2019年3月29日 エリアトップへ

市営高山団地 買物難民、地域で支援 住民、行政、民間で出張販売

社会

公開:2019年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
新鮮な野菜などを求め、多くの住民が訪れる(上)、床にシートを敷いて準備。土足で出入りできる
新鮮な野菜などを求め、多くの住民が訪れる(上)、床にシートを敷いて準備。土足で出入りできる

 高齢化が進む市営高山団地で昨年12月から毎週「出張販売会」が開かれている。急坂が多く、買物が困難な高齢者も多いことから、住民、宮前区役所、(株)東急ストアが連携して立ち上げた。住民主体で運営を担っていくため、自治会メンバーらを中心に3月9日、「高山土曜ストアを育てる会」が発足。更なる発展を目指す。

 出張販売会「高山土曜ストア」は毎週土曜日午前10時30分から午後0時30分まで、市営高山団地集会所(平2丁目)で開かれている。

 同団地では約5年前、近隣スーパーが撤退。現在一番近い店舗は距離600mほどだが、団地敷地内や周辺は急坂が多く、高齢者は買い物に苦労していた。

 同自治会の高齢化率は52・6%(2017年)で半数を超える住民が65歳以上だ。黒川勝彦自治会長は「死活問題だった。どうにかしたいと考えていたとき、区役所から提案をもらった」と話す。

 販売会では、(株)東急ストアの協力で野菜や果物、米、調味料、冷凍食品など約100種類の商品が並び、毎回多くの住民が訪れる。肉や魚などの生鮮食品は注文すれば次回購入が可能だ。

 毎回足を運ぶという中城道子さん(83)は「野菜が新鮮で美味しい。近所の人と顔を合わせておしゃべりするのも楽しい」と話す。黒川会長は「品揃えが豊富で価格もスーパーに並ぶものと同じなので安心。住民の安否確認の場にもなっている」と話す。

3年を経て本格実施へ

 出張販売会の取組が動き出したのは約3年前。東急グループの企業が「日常品購入のサポート」のアイデアを区役所に提案。協議を重ね、買物難民の多かった同自治会に声をかけた。(株)東急ストアが住民主体の販売会の支援をするのは初めてだという。同社担当者は「社会貢献として地域のために何かできないかと探っていた」と話す。

 3者で検討、調整を重ね、昨年9月に試験的に販売会を開催。好評の声が寄せられた一方、様々な要望もあり、課題も見えてきたという。

 「自宅まで重い荷物を運ぶのは大変」との声には、住民が玄関前まで配達することで対応。当初は売場が土足禁止だったが、「高齢なので靴の履き替えが大変」との意見を受け、室内にシートを敷いて土足での出入りを可能にした。黒川会長は「柔軟に対応できるのも住民主体だからこそ」と話す。

 また、土曜ストアの取組は、10日に行われた地域課題解決のアイデアを競う全国コンテストで「アイデア賞」を受賞した。

宮前区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

市民の「誇り」向上

市民の「誇り」向上

都市イメージ調査

4月5日

女性管理職は過去最高

川崎市

女性管理職は過去最高

職員2024年度人事

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook