神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2019年10月25日 エリアトップへ

川崎市 「内水氾濫マップ」作成 台風受け、来年度完成へ

社会

公開:2019年10月25日

  • X
  • LINE
  • hatena
既に公表されている「洪水ハザードマップ」
既に公表されている「洪水ハザードマップ」

 川崎市が「内水氾濫」による浸水被害の危険エリアを示すハザードマップの作成を進めている。2020年度中の完成を目指す。市上下水道局は、先日市内に大きな被害をもたらした台風19号の浸水について「この内水氾濫が主な要因」と話している。

「洪水想定」に含まれず

 「内水氾濫」とは市街地に大雨が降った際、排水路や下水管の処理能力を超え、建物や土地、道路などが浸水する現象。先日の台風19号ではこの内水氾濫による被害が市内各所で発生。市の調べでは1685件が浸水した(10月18日現在)。

 現状、川崎市が公表している「洪水ハザードマップ」は、多摩川や鶴見川の水位上昇による堤防決壊等を想定したもので、内水氾濫による被害想定は盛り込まれていない。

 市上下水道局では2016年度から「内水ハザードマップ」作成に着手。過去の水害の発生概要や被害状況等を反映した「浸水想定区域図」などを基に「内水氾濫の被害想定シミュレーション」を実施。この結果などを組み入れた図面素案を今年度までに作り上げた。今後、避難経路など必要な情報を併記し、関係部局とも内容を共有。整合性などについての確認作業等を進め「2020年度中に完成させる」としている。

「見せ方」に課題も

 川崎市の場合、今回の台風19号による内水氾濫の要因は、大雨以外にも外水(多摩川)と内水(支流)の関係性にもあるとされ「この特殊性をどのようにマップに反映するのかが課題」としている。さらに市には既に「洪水」のほか「土砂災害」「津波」と3種類のハザードマップが存在しており、「内水氾濫」のエリアを示した新たなマップを加える上で、市民により伝わりやすい「見せ方の工夫」も検討課題だという。

 国土交通省は、内水による浸水は「被害の発生頻度が高い」「河川から離れた場所でも発生する」などと特徴を示している。

 「内水氾濫」の被害想定に特化したハザードマップは2015年までに横浜市が公表している。

宮前区版のトップニュース最新6

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook