女子学童軟式野球チーム「宮前Queens」出身の柳理菜さん(22)=日本大学4年・投手=が女子プロ野球リーグの入団テストに合格し、念願のプロ入り内定を決めた。4日の区学童軟式野球大会新人戦の開会式で挨拶に立ち、子どもたちにエールを送った。
今年度の入団テストは28人が挑み、最終8人の合格内定が先月10日に発表された。投手の柳さんは「試合の組み立てができ、ストライクの出し入れができる」とコントロールの良さが評価された。リーグを支援する(株)わかさ生活への入社が決まっており、所属チームは年明けに決定する予定。開幕は来春。
柳さんは「縦のカーブが持ち味。球速は他の選手に劣るが、緩急をつけたピッチングで打ち取っていく」と強みを語る。
地元チームで活躍
柳さんは現在、神木本町の実家を離れ、静岡県で一人暮らしをしながら大学に通う。大学では3年時に大学選手権準優勝、4年時に全日本大学選抜チームに選出されるなど実績を残してきた。
野球を始めたのは小学2年生の頃。区内の少年野球チーム「リトルグリーンズ」に所属し、6年生の時には春季大会、防犯大会で優勝投手に輝いた。「宮前Queens」には4年生で入団。当時のヘッドコーチ・村田弘己さんは「1回で(振り逃げ含め)4連続三振を取った試合もあった。コントロールが良く足が速かった」と話す。
柳さんがプロを目指したのも小学生の頃だったという。父・仁志さんから女子プロ野球リーグが創設されたと聞いたのがきっかけだ。
中学では硬式野球チームに所属し、男子に混ざって練習に打ち込んだが、「体格の差も出てきて思うようにプレーできなかった」と挫折を味わった。蒲田女子高校に進学し、硬式野球部に入部。高校、大学と女子野球チームで実力をつけ、夢だったプロ入りを決めた。「子どもたちの憧れの存在になりたい」と柳さん。母・理恵さんは「本当に野球が好きで野球漬けの毎日。夢が叶ってよかった」と話す。
宮崎第一公園で開催された新人戦の開会式で柳さんは「このグラウンドで同じようにプレーしたこと、悔しさや喜びが思い出された。努力することが夢への一歩。みんなも頑張ってほしい」と子どもたちに呼びかけた。
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