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「宮前梨」が旬、8月から直売 天候に不安も順調に生育

社会

掲載号:2020年7月31日号

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梨の状態を確認する川名さん
梨の状態を確認する川名さん

 区の特産「宮前梨」の収穫・直売が8月上旬から区内梨園で順次開始される。生産者の川名徹さんは「今年は梅雨が長く、気温が上がらない日が続いて生育に不安もあったが、順調に育っている」と話す。

 県の名産100選、かわさき農産ブランド「かわさきそだち」にも選ばれる川崎産の梨。江戸時代初期に川崎大師河原周辺で栽培されていた記録があるほど、その歴史は古い。現在は宮前、中原、高津、多摩、麻生区で生産され、総称して「多摩川梨」と呼ばれている。

 区内で生産される多摩川梨は「宮前梨」と呼ばれ、区の名産として市民に親しまれる。1950年代に有馬で栽培が始まり、栽培技術の向上や「幸水」「豊水」などの人気品種の登場、「もぎたて、直売」といった販売方法でファンを増やし続けてきた。現在は有馬、野川地区の区内5園と中原区の2園が「宮前梨組合」を組織し、品質管理に努めている。

 西野川の川名梨園では8月上旬に旬を迎える「幸水」に始まり、中旬以降に「豊水」、下旬からは「あきづき」「二十世紀梨」、9月中旬に「新高」と様々な種類の梨を生産。川名さんは「今年は花が満開の時季に雪が降ったり、長梅雨だったりと不安要素が多かった」としつつも、「順調に育っている。あとは気温が上がってくれれば」と期待を込める。各園で8月上旬から直売を開始。予約や地方発送も受け付け中。

菓子も新発売

 JAセレサ川崎が多摩川梨を使ったオリジナル新商品「多摩川梨羊羹」「多摩川梨のみるくまんじゅう」を8月1日からセレサモス宮前店・麻生店で発売する。

 昨年、果肉に水浸状の透明な部分ができる「みつ症」が発生し、JAが約1トンの梨を生産者から回収。市内老舗菓子匠「末広庵」との共同開発で、梨をピューレ状に加工して商品化した。

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