宮前区版 掲載号:2021年6月4日号 エリアトップへ

神木山等覚院 地域巡る「お不動さん」 風習伝え、今年も馬絹に

文化

掲載号:2021年6月4日号

  • LINE
  • hatena

 つつじ寺として知られる神木山等覚院(中島有淳住職)=神木本町=に祀られている不動明王像を、地域住民で持ちまわる風習が区内に残っている。古くは江戸時代から区内外を巡った記録が残るが、現在持ちまわる家は減少している。今年も4月から各地を回り、5月24日には馬絹へ到着。28日に同寺に戻り、札等を焚き上げる不動明王大護摩供が行われた。

 「お宿」として受け入れている目代鉄男さん宅(馬絹)に24日、不動明王像が届けられた。目代さんによると、物心ついた時には受け入れをしており、到着すると「魔を滅する『豆』」などを供え参拝する。幼い頃には同寺で「疳(かん)の虫封じ祈祷」をしてもらっており、4人の子どもと3人の孫も同様で、身近なものだそう。柔和な顔の仏が多い中、不動明王は憤怒の表情で悪を退治する事から「子どもの頃は怖かったが、3代に渡り幸せ」と目代さん夫婦は孫を膝に乗せ手を合わせた=写真上。

 「お不動さん」は4月に横浜を巡り、不動明王の縁日である28日に一旦寺に戻り、中原区、高津区を経由して宮前区へ、同様に28日に帰着した。

後世へ残す

 近隣地域では「神木のお不動さん」として古くから親しまれている同寺。江戸からの参拝者らで賑わった記録も残る。「その参拝者らが縁起を担いで、お不動さんを地域で持ち回り巡らせたのかも」と思いを馳せるのは、同寺住職の妻・磯乃さん。「お宿」が綴られた勧進帳には、文久2(1862)年の古い記録や、遠くは宮益坂(現渋谷)などの地名も残るが、他の記録はほぼ無く、口伝やさまざまな書物を調べている。磯乃さんによると、約80年前は「お不動さん」を担いで回り、「お宿」に到着すると飴や酒、御馳走を振る舞い、子どもたちは大層楽しみにしていたという。今も振る舞う所もあるが、「お宿」は減少している。

 「お不動さん」が帰着した28日、市内で「お宿」を引き受ける住民ら5家族が初めて一堂に会した。「お宿になることで地域の交流も生まれる。ご協力いただき、後世に伝えていけたら」との思いも語られた。

 今年の護摩供は人数制限をしながら、正法興隆(しょうぼうこうりゅう)・四海静謐(しかいせいひつ)・国家安穏・五穀豊穣を祈願し、人々の思いと共に焚き上げられた。中島住職が「感謝の気持ちと共に歴史を刻み、前を向き顔を上げ、穏やかな毎日が続くよう」と説いて護摩供は幕を閉じた。
 

読経が響く護摩供=28日
読経が響く護摩供=28日

宮前区版のトップニュース最新6

三笘・田中選手に声援 続々

東京五輪サッカー代表

三笘・田中選手に声援 続々 スポーツ

「地域の誇り」出身校あげて

7月23日号

自由研究で「地域学んで」

宮前区

自由研究で「地域学んで」 教育

サイト活用 高学年対象に

7月23日号

B棟をシェアオフィス化

電車とバスの博物館

B棟をシェアオフィス化 社会

8月から個人向けに

7月16日号

先鋒全勝で貢献 全国へ

バドミントン

先鋒全勝で貢献 全国へ スポーツ

宮前平中出身 佐藤さん

7月16日号

7割が着替え男女同室

市立小1、2年生

7割が着替え男女同室 社会

市教委、「現場対応」促進へ

7月9日号

建造物AR化案を披露

インターネット歴史勉強会

建造物AR化案を披露 文化

佐藤さん「夢への一歩」

7月9日号

賃貸オーナー様 大募集!

宮前区で42年の実績・満室の実現・クレーム迅速対応 電通ハウジング

http://den2h.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月23日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

  • 7月9日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

平和な未来のために

平和な未来のために

市民館で原爆展 6日から

8月6日~8月11日

宮前区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年7月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter