宮前区 トップニュース社会
公開日:2022.02.04
宮前署
「車は凶器」啓発へ
事故現場、警戒を強化
24日午後、宮崎の市道でワゴン車にはねられ3人が死傷した。宮前警察署(竹之内信尋署長)はこうした交通死亡事故を受け、より一層の安全運転を呼びかけているほか、関係団体も啓発活動に向け準備を始めた。
事故の発生した子母口宿河原線は片側1車線。同署交通課担当者によると、交通量はあるが普段から事故の多い道路ではなく、前方不注視が事故につながったと指摘。「悲しい事故を起こさないためにも、ながら運転はしてはいけない。車は便利だが一瞬で凶器になり得る危険性を再認識してほしい」と訴える。
事故を受け、同署ウェブサイトなどでは運転への集中を呼びかけているほか、神奈川県警本部交通機動隊を含めて事故現場付近のパトロールを強化。区交通安全対策協議会(持田和夫会長)では、交通安全キャンペーン実施に向け調整を図っているという。
哀悼 後を絶たず
5日が経った29日時点でも、事故現場には、被害者を哀悼し手を合わせに来る人が後を絶たず、多くの花や供物が供えられていた=写真。馬絹から10分ほどかけて歩いてきたという40代男性は「被害者と同い歳の子どもがいて、いてもたってもいられなかった」と話す。介助者と訪れ、膝をついて手を合わせていた高齢男性は「6年ヘルパーとして来てもらっていたから」と声を詰まらせた。また兄妹を連れて訪れた一家(高津区上作延在住)は「(亡くなった方の)子どもが同じ学校の同級。あと少しで卒業式だった。子どもたちに普通の毎日を大事にしようと伝えた」と涙ながらに話した。「いつ何が起こるか分からないし、自分だって加害者になりうる。より気を付けて運転しなくては」といった声も聞かれた。
昨年の区内死亡事故は0件だったが、今年に入って稗原小学校北側道路(菅生ヶ丘)での単独事故により1人、今回の2人を含めて計3人が亡くなる事故が区内で発生している。
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