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公開日:2022.04.15

宮前出身中村監督
女子高校野球で日本一
福井工大福井を率い

 宮前区出身の中村薫監督(37)が率いる、福井工業大学附属福井高校女子硬式野球部が4月3日、東京ドームで行われた第23回全国高等学校女子硬式野球選抜大会の決勝戦を制し、優勝を果たした。中村監督はオンラインで、優勝の喜びや宮前で始めた少年野球時代などについて語った。

 全国38チームが日本一を目指ししのぎを削った同大会。決勝で雌雄を決した相手は、「3大大会」と呼ばれる夏の選手権と秋のユース大会を制した強豪・神戸弘陵高校。試合は延長にもつれ込む接戦で、タイブレークの末に2―1で勝利した。中村監督は「大会前はコロナの影響で約2カ月間の休校などもあり、部員は大会ができるかという不安もあった中、よく頑張ってくれた。一試合ごとに成長していく姿を目の前で見せてくれた」と選手を労った。

 大会を振り返り、一番心に残るのは初戦。駒澤大学附属苫小牧高校を相手に先制点を取られたが、ツーアウトからのダブルスチールで得点し、4―2で勝利。何度もチーム全体で練習してきたプレーが理想通りに決まり、勢いに乗って優勝へ弾みをつけた。

 決勝戦翌日は入学式と多忙な毎日。すでに選手権に向けて、練習に汗を流している。

全力で楽しみ仲間と成長

 中村監督は、父の影響で宮崎台小2年時に、宮崎台バーズに入団。「みんなで野球できるのが楽しくて」。以来、捕手として野球に打ち込んだ。宮前平中時代は現在の青葉緑東リトルシニアで、プロ野球選手を昨年引退した高井雄平さんとバッテリーを組んでいた。「小学校時代からずば抜けた選手だった」と当時を振り返る。甲子園出場の夢を追いかけ、福井工大付属福井高へ。3年の夏に主将として甲子園の土を踏み、2勝したのは「一生の思い出」。その頃から指導者を夢見て大学に進学し教員免許を取得。母校に赴任し、野球部コーチを務めていたが、女子硬式野球部創設にあたり監督に抜擢された。

 野球指導者として、また教諭として大事にし伝えているのは、感謝の気持ちと目配り気配り心配りなどの心構え。「今後の人生に大きく関わってくる。人間性が素晴らしくあることが大事」と強調。区内の野球に打ち込む子どもたちに向け、「野球を通して出会える仲間が沢山いる。男女関係なく、仲間と全力で楽しみながら成長してほしい」とエールを送った。

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