都筑区 教育
公開日:2026.02.26
すみれが丘小命の授業
「空気がすべて火になった」
松本正さんが戦争体験語る
すみれが丘小学校(栗原信一校長)で2月18日、命の授業が行われた。6年生が広島市出身で原爆の被爆証言を続けている神奈川区在住の松本正さん(95)から体験談を聞いた。
松本さんは10年ほど前から被爆証言を語り続けており、昨年11月に都田西小学校(井上強校長)での講演を知り、栗原校長が松本さんに講演を打診し、実現した。
ただ松本さんは1月に転倒の影響で腰椎を圧迫骨折。さらに60年以上連れ添った妻を亡くしており、心身ともに厳しい状況で、講演の中止も検討していたが、「まだお役に立てるのならば」と講演の実施を決断した。
この日は、ここ数年一緒に活動している区内見花山在住の岡崎弥保さんによる絵本『ヒロシマのピカ』の朗読の後、映像などを使い約30分間、自身の被爆体験を語った。
「ずるい被爆者」
松本さんは爆心地から約3・5キロメートル離れた、学徒動員で出勤した工場で被爆。原爆投下後すぐに防空壕に逃げ込んだため、難を逃れたが身内10人を失った。
「原爆が落ちた時の音は腹に響く衝撃だった」「きのこ雲の中に、虹のような色とりどりの稲光が見えた」「空気がすべて火になった」など当時の様子を振り返る一方、「怪我もせず、火傷も負わず、誰も助けず、逃げ回っていただけの『ずるい被爆者』」と自らを責め、被爆体験をずっと語ってこなかったことも包み隠さず語った。
命ある限り
松本さんの話を聞き、児童らは「原爆のことが初めて理解できた」「皮膚が焼けたり、放射線の影響が後から出たりする事などの恐怖がわかった」などの感想が寄せられ、松本さんは大きな声で「ありがとう」と児童らに感謝を伝えた。講演後、松本さんは「他の人にはできないことなので、生きている限り証言するのは自分の務め、と覚悟を決めた」と使命感を語った。
同校は今年度、開校50周年の節目で、栗原校長は「50周年を締めくくるとても良い特別授業になった。卒業を目前に控えた6年生は集中して聞いており、今日の話は忘れないと思う」と振り返った。また松本さんには「文字通り命を削ってお話いただき感謝している」と頭を下げた。
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