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公開日:2023.10.06
宮前区基準地価
上昇率拡大、回復鮮明に
全地点でプラス
神奈川県は先月、土地取引価格の目安となる7月1日時点の基準地価を発表した。宮前区内の調査対象は、住宅地12点と商業地4点。1平方メートルあたりの全用途の平均価格は31万5100円で、平均変動率も2・3%(前年0・8%)と上昇率が拡大した。
住宅地では、川崎市の平均変動率が2・4%(前年1・3%)に対し、宮前区は2・0%(前年0・5%)。区内の調査地点では、東急田園都市線・鷺沼駅と宮前平駅の中間に位置する「小台2丁目23番10外」が4・9%の最高上昇率となり、価格も42万5000円(前年40万5000円)でトップだった。その他、昨年マイナス0・5%の変動率だった「菅生5丁目1292番22」が18万3000円(前年18万1000円)となるなど、全ての調査地点がプラスに転じた。
県によると、都内との価格差や人口増などを背景に、交通利便性が高い住宅地域を中心に需要が堅調で、地価は上昇傾向にあるという。
一方、商業地は、川崎市の平均変動率が5・6%(前年2・8%)に対し、宮前区は3・2%(前年1・8%)。区内の調査地点では「宮前平1丁目10番13外」が3・6%の最高上昇率で71万2000円。「宮崎2丁目10番9外」が66万3000円、「馬絹6丁目2041番1外」が43万9000円で続いた。
県の担当者は「川崎市の商業地は、新市庁舎整備による期待感から上昇率が拡大した。駅に近く平坦な地域では、将来のマンション利用を見据えた需要が地価を強くけん引しているのではないか」と分析している。
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