神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2024年3月29日 エリアトップへ

能登半島地震 災害時のトイレ、備えは 間もなく3カ月 啓発に力

社会

公開:2024年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
「WEB版 備える。かわさき」で示されているトイレ対策
「WEB版 備える。かわさき」で示されているトイレ対策

 能登半島地震では断水の長期化により災害時のトイレ対応の重要性が浮き彫りとなった。地震発生から間もなく3カ月となる中、本紙は川崎市の災害用トイレの備蓄状況について調査を行った。

 川崎市は市内全域で震度6程度の「川崎市直下型地震」を最も被害の大きい地震と想定し、備蓄を進めている。市危機管理本部によると、この直下型地震での災害用トイレの使用者数は26万7720人に上ると見込む。「避難所だけでなく、自宅トイレが使えなくなる想定を加味した人数」とも市担当者は説明する。

 市が備蓄する災害用トイレの内訳は3月1日時点で、マンホールトイレ27カ所220穴▽仮設トイレ3021基▽携帯トイレ171万8050枚としている。

市「家庭内の備蓄を」

 トイレの平均的な使用回数や個数については、内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」で目安が示されている。それによると、トイレの回数は一人1日当たり5回、仮設トイレの個数は災害発生当初は避難者約50人当たり1基が目安。市備蓄計画もこれを参考に策定し、仮設トイレ、マンホールトイレについては1基で60人に対応としている。災害用トイレに関する民間企業と協定について、市は携帯トイレ、仮設トイレに関する協定をそれぞれ1社ずつ締結する。

 能登半島地震ではトイレの衛生問題もクローズアップ。市担当者の一人は「川崎の地域事情を考慮しながらトイレのあり方を考えることも必要かもしれない」との認識を示す。

 市が2021年度実施した『かわさき市民アンケート』では、携帯トイレを備えていないと回答した割合が60・7%に上り、3日分以上備えている人は、19・1%にとどまった。市は災害時に自宅が安全なら避難所に行かずにとどまる「在宅避難」を推進する。市は「引き続き家庭内の備蓄を呼び掛けていきたい」としている。

宮前区版のトップニュース最新6

飛鳥時代の倉庫復元

橘樹官衙遺跡群

飛鳥時代の倉庫復元

「歴史公園」来月オープン

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook