今秋の実施が取り沙汰されている次期衆議院議員選挙は、「1票の格差」是正に伴う新しい区割りで行われる初めての選挙となる。区内の分割が解消された宮前区と横浜市都筑区を選挙区とする新しい「神奈川19区」は、国政政党4党の支部長同士が、議席を争う構図が濃厚な状況だ。=9月16日起稿
これまでに出馬の意向を表明しているのは、自由民主党の草間剛氏(42)、立憲民主党の佐藤喬氏(42)、日本維新の会の添田勝氏(46)、国民民主党の深作ヘスス氏(39)の4氏。
草間氏は1982年生まれ。早大マニフェスト研究所、参議院議員の第一秘書を経て、2011年の横浜市議選に都筑区から出馬し初当選。3期12年務めた後、「新しいステージへ挑戦」するため23年4月の4期目に出馬しなかった。「賃上げや物価高対策、東京都との子育て政策格差の解消、停滞している地下鉄延伸などに力を発揮したい」と意欲を示す。
佐藤氏は1982年生まれ。財務省に入省。海外勤務などを経て、内閣官房行革事務局総括参事官補佐に。「国会の機能不全を痛感」し、退職。同党の公募に応じた。本紙の取材に対し「自民党一強体制の長期化に伴い、国会での議論が形骸化。自民党内の慣習や力関係などにより政策が決まっていく現実を見てきた。日本の明るい未来のためできることを」と語る。
添田氏は1977年生まれ。介護ヘルパーとして働いた経験から政治を志し、2011年に川崎市議選に宮前区から出馬し初当選。3期12年務めた後、23年4月の神奈川県議選に出馬。初当選を果たした。「市議時代に成果を上げた、介護事業者が高齢者の要介護度を改善させると報酬が高くなる仕組み『逆・介護保険』の制度を全国に広めたい」と訴える。
深作氏は1985年生まれ。米連邦議会下院議員外交政策担当や内閣府国際交流事業ファシリテーター、埼玉県知事秘書などを務めた。2022年の参院選に同党から神奈川選挙区に出馬も落選。本紙の取材に対し「権力闘争や政局ではなく、自らの経験を国益最大化のための政策提案に生かし、この地元から国政に取り組んでいきたい」と語る。
衆議院の区割りは、宮前区が9区と18区に、都筑区が神奈川7区と8区に、区内が分割されていたが、22年の公職選挙法の改正で解消された。
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