宮前ガバナンス８月号　連載寄稿
学校施設を有効活用しよう！
〜川崎市議会・一般質問報告〜川崎市議会議員石田やすひろ

　川崎市議会第２回定例会において、「川崎市学校施設利用システム」の運用開始について、教育次長に質しました。本市では、令和６年２月に「学校施設の更なる有効活用に向けた実施方針」を策定し、市民の利便性の向上を図るために、令和５年１月から令和７年１月までの２年間、市内５校で実証実験が行われていました。予約システムの本格運用は、令和７年４月１日より、市内１６７校で開始され、モバイル端末等からオンライン申請にて、学校施設の一部を、手軽に借りられるようになりました。

　システム導入前は、利用者から学校施設開放委員会（学校含む）、教育委員会事務局を通じて煩雑な手続きを必要として、あらゆる手続きを紙ベースで行なっていたのです。利用申請等の手続きに10日程度かかっていましたが、手続きのＤＸ化により利用者の利便性も増し、システム導入後では、最短で即日の対応が可能となっています。手続き開始から完了までの時間短縮効果は、絶大です。

　使用料金は、光熱水費に加え、システム導入費及び運用保守に伴うコストを原価算定に含めて算出し、全ての開放施設に設定しています。使用料の支払いは、電子決済も可能となり、令和７年４月から、クレジット払いとコンビニ払いが可能となっています。「利用者のニーズに応じて、遠隔で全てを完結する多様な電子決済手法の導入」を求めたところ、「今後は、モバイル端末による決済等の拡充について事業者と協議する」と回答がありました。

　学校施設の利用は、子どもだけに限ったものではなく、地域共有の財産としての役割もあります。地域コミュニティーの核となる場として、積極的に活用したいところです。これまでは、特別教室や校庭は無料で利用していました。システム導入後は、有料へ変わり、その中にはシステム使用料も含まれています。次の料金見直しの際には、過度な利用者負担とならぬよう、受益者負担と公費負担の公平・公正で適正な料金設定となるよう求めました。

川崎市議会議員　石田やすひろ

川崎市宮前区馬絹6-24-26

TEL:044-861-6870

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