高津区文化協会短期講座「映画の楽しみ」の講師を務める 深澤 彰さん 梶ヶ谷在住 71歳
映画通し楽しい人生を
○…これまでの映画鑑賞歴から選りすぐりの名作映画を題材に、鑑賞と解説を柱とする5回連続講座が今月からスタートする。テーマは映画俳優や音楽、映像技術、邦画、歴史などを設定、悩んだ末に上映映画も決定した。すでに30人の定員は埋まり、「講座名に入れたように、誰もが楽しみながら映画の良さや懐かしさを感じてもらえたら」と初めての開催を控え期待に胸を膨らませる。
○…定年退職後、自らの趣味の幅を広げながら文化活動に携わるため、高津区文化協会に所属する。青春時代に没頭した「音楽」「映画」の魅力を同世代と分かち合いたいと、2008年に「溝口うたごえ喫茶」、翌年に「映画・音楽愛好会」を立ち上げた。映画・音楽愛好会の会員は約50人。60本以上の名画を鑑賞し好評を得ていることから、短期講座を開くことに。「映画技術は日々進化しているが、半世紀前の無声、モノクロ映画でしか味わえない素晴らしさもある。いち鑑賞人として感じたことを素直に伝え、映画を見直す機会になれば」
○…昭和15年、浅草で生まれ、学生時代を新宿で過ごす。政治や社会に目を向け学生運動に参加した時代を「歌声喫茶や名画座の常連だった。多くの仲間と過ごした時間は良い思い出」と振り返る。卒業後レジスターの営業職で忙しい毎日を過ごす中、結婚を機に梶ヶ谷へ。夫人が経営していた布団店兼自宅は、いつしか周囲の人が集まる憩いの場に。「近所の人とは仲良くさせていただいている」と家族のように付き合える地域に対する愛着は強い。
○…来年以降には老人福祉施設での講座も予定。「孤独に過ごす高齢者がいると聞きますが、一緒に楽しむ場を提供できたら」と抱負を語る。うたごえ広場バスツアーやシャンソン発表会を開催するなど多忙な日々は続くが「文化活動を通し得られる感動を大事にし、これからも仲間との楽しい時間を大切にしたいですね」
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4月26日