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高津区 人物風土記

公開日:2025.11.28

東橘中の女子駅伝チームを関東大会へと導いた
鈴木 大さん
子母口在勤 52歳

高い観察眼持つ「名伯楽」

 ○…過去には市陸上競技協会の抜擢で「かながわ駅伝」の川崎市チーム監督として手腕を発揮した名伯楽。5年前から東橘中学校女子駅伝チームの監督に就任し、培ってきた見識と高い観察眼で選手達と対峙してきた。

 ○…本来、市内の中学校には「駅伝部」は存在せず、秋に行われる大会にあわせて陸上部と、その他部活動から集まったメンバーなどでスペシャルチームを結成する。時には基本的な「走り方」から指導する必要もある中、その観察眼で各選手の特性を見極め、適切な指導を行う手法が今年、大きく開花。チームは川崎市の大会を制し、迎えた県大会でも4位に入賞。同校初となる関東大会への出場を決めた。「生徒たちの頑張りを誇りに思います」と、しみじみ喜びをにじませる。

 ○…中学生の時に陸上を始め、高校、大学と競技を続けた。「監督の指導のもとメンバーと切磋琢磨した経験や楽しさが、教職を志す原点となったんです」。生徒達を指導するにあたり、「部活動は教育活動の一環であり、人を育てることを中心に行うもの」という信念を持つ。「努力した分だけ結果を実感できる」という陸上競技の魅力を生徒たちに伝えながら、活動を通じて生徒間で刺激を与えあい、人間力を育む場となるよう、日々子ども達の指導にあたっている。

 ○…関東各地から強豪が集まる大舞台を控えた選手達を評し、「互いを高め合う強固なチームワークが最大の武器ですね」とキッパリ。現在はアップダウンの激しい大会のコースを想定し、学校近くの山や坂を練習場にした最終調整の指導に余念がない様子。「全力を出し切り、最後は『やりきった!』という思いで終えてほしい」と、エールをおくりつつ11月30日の号砲を、待つ―。

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