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川崎発の自動車会社誕生 電気でオート三輪

経済

掲載号:2015年7月3日号

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松波社長と電気三輪自動車
松波社長と電気三輪自動車

 中原区のベンチャー企業、(株)日本エレクトライク(松波登社長)が6月8日、国土交通省から自動車型式認定を受けた。創業から11年、同社は川崎発の自動車会社として新たな一歩を踏み出した

 昭和30年代に一世を風靡した三輪自動車。(株)日本エレクトライクの松波社長も学生の頃に乗車していたというが、転倒事故が多かったことなどから次第に姿を消していったという。

 現代の技術なら高性能車として復活できるのではないか―。試行錯誤を経て、国交省が定める保安基準への適合性など厳しい審査をクリアし型式認定を取得、ついにその夢を実現させた。

 同社の電気三輪自動車は、家庭用コンセントで10時間充電すると約60Km走行できる。一人乗りで積載量は150kg。最高時速は50Kmで、左右後輪のモーターを個別に制御することで転倒する不安を解消した。最小回転半径は2・8mと小回りもきくため、狭域で利用する宅配業者などに適しているという。

 また、車両価格は今回の認定を受けたことで、経済産業省の助成金を活用でき100万円程度になるという。同社では今後、生産・販売を本格化していきたい考えだ。

 松波社長が、環境に優れた電気三輪自動車の開発をめざし、東海大学と産学連携で取組みをスタートさせたのは2004年。それから2年後の06年には「川崎市起業家オーディション」で大賞を受賞、13年には「かわさき環境ショーウインドウモデル」に採択され、地元企業数社と実証実験も行っていた。

 「アジア圏の車環境を変えること」を松波社長は目標に掲げる。現在取引しているインドの二輪車メーカーに技術供与しながら、東南アジアでの販売もめざすという。松波社長は「排気ガスによる大気汚染が深刻な社会問題になっている。CO2排出ゼロの電気自動三輪車を普及させることで、環境問題の解決に寄与したい」と語った。

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