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公開日:2016.06.10

市バス
朝の「乗れない」に対策
上作延の2停留所で車内整理

  • バス利用者に声かけを行う職員

 平日朝ラッシュ時に市バスが満員で乗車できない利用者が増えていることを受け、川崎市交通局は6月1日から、バス停に案内整理員を配置して車内整理を行う取り組みを始めた。声かけを通して利用者の完全乗車を図る。

案内整理員を配置

 対象となるバス停は、宮前平駅や向ヶ丘遊園駅などから溝口駅南口へ向かう市バス柿生線・犬蔵線の「上作団地前」と「上作延」。1日平均3万2000人の利用があるという。市交通局はこれまで、神木本町始発のバスを増やすなどして7時台に計48本のバスを運行させていたが、これ以上の増便は望めないため、車内整理の対応に踏み切った。朝ラッシュ時はバスが2つのバス停の手前までに満員になると通過する事態が発生していた。

 利用者の声などを受け、同局は実態把握も兼ねて6月1日から、平日朝7時〜8時30分の間、2バス停に案内整理員を配置。利用者が乗車する際、車内に声をかけて入口付近から中ほどへ入ってもらう取り組みを行っている。上作団地前バス停では1日、市職員らが利用者に「車内の中ほどにお進みください」と声をかけ、満員の場合は次のバスへの乗車を案内していた。バスを待っていた女性は「急いでいるのに満員で通過されることがある。改善につながれば」と話した。13日からは委託業者の整理員を2バス停に1人ずつ配置する。

 市交通局によると、案内整理員を配置することで1人でも多くの人に1台のバスに乗ってもらい、利用者のストレス軽減につなげたいほか、道路の渋滞を防ぐことにもつながるという。

 夏休み明けの9月からは車外料金機をバス停に設置し、空間に余裕がある後方の降車口から乗車してもらう本格的な対応をとる予定だ。市交通局は「混雑で迷惑をかけているのは確か。1人でも多くの利用者を早く目的地に届けることに努めます」と話している。

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