高津物語 連載第九八三回 「溝口の水路」
高津図書館脇側道を流れる「小川」を考える。
私の子どもの頃、昭和十年代―七十年前の話で恐縮だが…町中を綺麗な小川が流れていて、まるで「水郷の街」という感じだった。
久地の大入樋から流れ出た小川が、瀧村治雄氏裏を抜けて、現在の国道二四六交差点を渡り、高津小学校裏に流れて来ていた。
ファウル・ボールが田圃に落ち、子ども達が困った事もあったが、水はとても綺麗だったのを覚えている。
その小川は高津図書館裏を右折、三家園芸横を抜けて、二子の飯島金物店横の水路を通って大山街道に出るが、今は水路に蓋が掛かって、水は見えない。
水路は此処で大亀工務店横を抜けて直進する小川と、もう一本は大亀さんを左折して、八百時商店を右折して直進、やがて右折して、先の大亀方面から来た小川と再び合流して、高津駅方面に直進する。
ここで田園都市線「高津駅」の二子新地駅寄りガード下に広がる「旧お坊塚」辺に出る。
ここは子どもの頃、父と兄達と畑を作っていた記憶がある土地であるが、先程、高津図書館方面から流れて来た水路は、ここでとんでもない水路と合流する。
それは大山街道「栄橋」を抜けて来た「平瀬川」が「入屋橋」から田園都市線ガードを潜って、高津中央病院裏の「中原堰」と、今は移設されてしまった「旧雁迫橋」を左折して、「二ヶ領用水」を渡り、旧「溝の口電報電話局」横を通って、新「帝京大学溝口病院ビル」前に出、中央通りを左折して、府中県道「高津駅」(旧高津映画館)横を抜けて、前に述べた大亀工務店方面から来た小川と、初めて「平瀬川」が合流する。
合流すると、この川はそのまま南進して「高津スポーツセンター」横から諏訪「小黒恵子童謡記念館」の前方面に流れて行く。
ここで六ヵ村堀の二子玉塚屋裏方面から流れて来て、府中県道を渡り、旧吉崎瓦店横水路(現在暗渠)の流れと合流して、東高津小学校前を通り、そして北見方からの道と合流して、多摩川に入った、という結論に達した。
これが、今迄、誰も考えもしなかった、私達の町の「水の流れ」で、この仮説が、嘘ではない証拠を『鈴木藤助日記』という古文書を使い、次回に実証してみたいと思う。
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