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医療的ケア児 校内看護「やっと拡充」 保護者の声、市が実現へ

社会

掲載号:2018年3月30日号

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娘のリナさんをケアする小関さん=本人提供
娘のリナさんをケアする小関さん=本人提供

 川崎市は、市立小中学校に通う医療的ケア児(たん吸引や胃ろうによる栄養の注入など日常的に生活支援が必要な子ども)への看護師の巡回を2018年度から拡充する。県内の他の政令市では昨年度までに拡充されており、市教育委員会は「個々の状況を調査し、6月までには開始したい」と方針を示す。

 市立小中学校と看護師が常駐しない特別支援学校に通う医療的ケア児は、2017年度現在で14人。訪問看護ステーションの看護師が巡回して対応している。

 「1人あたり週3時間以内」。ケアにかける時間に上限が設けられているため、保護者が学校で付き添う必要があった。日常的に医療的なケアが必要な子どもは年々増加傾向にあり、保護者からは看護師の常勤を求める声があがっていた。

 16年度に法改正され、厚労省や内閣府、文科省は医療的ケア児の支援強化を打ち出している。国は17年度から小中学校看護師配置費用の3分の1の補助を開始。県内の川崎市以外の政令市は、17年度までに時間の上限を撤廃しており、川崎市の対応は遅れていた。

看護師を増員

 市は18年度から看護師を週最大5日、1回30分で何回でも巡回可能とする。市は当初予算案に医療的ケア児の対応として昨年比およそ2500万円増の4180万円を計上。市教育委員会は新年度の医療的ケア児を14〜15人と見込み、各人の巡回の時間や回数を聞き取り調査し、把握した上で看護師の態勢を整えたいとしている。また、従来の訪問看護ステーションのスタッフに加え、看護師の増員も図る。

 宮前区在住の小関かおりさん(49)は、小学校5年生の医療的ケアが必要なリナさんの母親だ。子どもの付き添いでほぼ毎日、学校に一日中詰めている。

 小関さんは市議会に請願したほか、NHKの取材に応じて番組出演するなど、看護師の常駐の必要性を訴えてきた。今回の拡充について小関さんは「嬉しいが、正直『やっとここまできた』という思いの方が強い。手が離れれば働きにいくこともできるのでありがたいが、まずは様子を見ていきたい」と思いを語った。

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