高津区子ども連合会の会長に今春就任した 石橋 明彦さん 下作延在住 62歳
思いっきり楽しむ大人に
○…「思いやりや協調性は異年齢集団の遊びの中で養われていく」と、子ども会の意義を話す。近年、区内の児童数は増える中、会員が減少していることに危機感を抱く。「子どもは習い事、親は共働きで大人も、子どもも余裕がない時代。これまでと同じやり方ではなく、子育て世帯への新しいアプローチが必要な時」
○…36歳の時に下作延第一町内会子ども会育成会の副会長を務め、会長、区子連高津地区会長を歴任。今年26回目を迎える下作延連合子ども会「サマーキャンプ」の立ち上げメンバーの一人だ。校庭にキャンプを張り、当時はキャンプファイヤーやお化け役を仕込む緑ヶ丘霊園の肝試し、映写機を使った上映会などさまざまな催しを企画した。「今でも続いているのは嬉しいね。終わった後の反省会という名の飲み会が楽しかったな」。大人が全力で取り組む姿を見た当時の子どもたちが、今の運営に携わっている。
○…生まれも育ちも下作延。南武線車両が「チョコレート色」だったことも記憶に残る。田んぼでザリガニ釣り、缶蹴り、近所の友達と毎日泥まみれになって遊んでいた。「モノづくりがしたい」と、28歳で印刷会社アキプリントを設立。当時、宅地開発が進む横浜・あざみ野や鷺沼の事業計画書、公文書印刷の仕事を受けたことも。「24時間営業。仕事にあおられて大変だったけど楽しかった」。活版印刷、写真植字、オフセット印刷、オンデマンド印刷など、業界の変化に夫婦二人三脚で対応してきた。「どんな無理でも引き受けちゃうから」
○…趣味はゴルフだが、最近は近くに住む孫と遊ぶ方に夢中だ。「モノづくりが好きみたい。自分に似たのかな」と頬がゆるむ。「楽しかった思い出はずっと忘れない」。自分と同様、子どもたちにも心に残る経験を与えていく。
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