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高津区版 公開:2018年10月19日 エリアトップへ

連載第一〇六六回「多摩川砂利採掘」 高津物語

文化

公開:2018年10月19日

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 明治四〇年になると、玉川電気鉄道が渋谷―玉川間の電車を開通させ首都圏の電車輸送の足掛かりを造った。十月には、多摩川東京府各町村長地主総代ら三三名と神奈川県各町村長地主総代井田文三ほか二三名が洪水頻発のために多摩川河身改修請願いを東京府知事と神奈川県知事に行い、一日も早い多摩川築堤の造設を切望して陳情した。この陳情をあざ笑う様に多摩川は明治四〇年、四三年、さらに大正三年と立て続けに三回の大洪水が起こり、ますます多摩川築堤の早期達成が必要不可欠であることを証明した。そんな庶民の願いを代弁し、御幸村の秋元喜四郎が大正三年九月の大洪水の時に、余りに酷い大洪水の惨状を見て神奈川県庁に行き「十何年も前から続けてきた多摩川堤防の新設の願いはどうなっているのか」と厳しく詰め寄ったが、県の役人の答えは変わらなかったという。そこで秋元喜四郎は「今までの様な一部の有力者や村の代表者の運動では全然解決しない。水害を受けた他村の人々にも話しかけ、大勢で神奈川県庁に直接に交渉し、多摩川に堤防を造る約束を取り付ける以外にない」と決意し、この事を各村に伝え、実行方法について話し合った。その結果が大正三年九月一六日午前一時、各村のアミガサを付けた農民、一五歳以上の全ての男子は、藁を履き、握り飯の入った風呂敷を欅に掛け、村の神社に集まり自分たちの願いが成功することを祈願した。指導者の元に心を一つにして団結した農民は台風のあと、濁流の渦巻いている鶴見川を流されそうになりながら、お互い励まし合って進んだが、警官隊に阻まれて代表十名でするように命じられた。『やさしい川崎の歴史』より
 

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