神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2019年3月15日 エリアトップへ

2月に発行した「新作風土記」の編集委員会の代表を務めた 宮田 進さん 新作在住 78歳

公開:2019年3月15日

  • X
  • LINE
  • hatena

”新作の心”後世に

 ○…「地元新作で生まれ育ち、新作の風土に育てられてきた。何か恩返しをしたい思いがあった」と執筆した思いを話す。風土記には、歴史や地理のほか、学生時代に父親から聞き、書き留めていた戦時中の話、地域住民の「花見の会」、新作の葬儀など、地域に伝わる慣習や生活の様子を綴っている。「みんなで協力しあう気持ちを持つ地域。そうした風土を後世に伝えておきたい」と話す。

 ○…橘小、橘中出身。幼少期の遊び場は近所の里山。地域の兄貴分に連れられ「春は山百合、秋はアケビや栗の実をとりにいった」と懐かしむ。勉強が分からない時は薬師院の住職「大先生」の元へ。「にこにこ笑い、答えは絶対に教えず、答えの導き方を教えてくれる」。因数分解を理解した時の嬉しさは今でも心に残る。遊びも勉強も新作の人が教えてくれた。

 ○…横浜国立大を卒業後、学校教諭の道へ。教育委員会、教育研究所に20年近く在籍し、教員の学習指導に携わった。伝えていたことは「子どもたちからいくつも答えが出るような質問を」。「大先生」の教えが根底にある。定年前、校長を務めた学校で不登校の子どもがいた。「しっかりケアを」と担任に指導するが、クラス指導、学習研究など現場の教員には限界があった。定年後、退職した教員と不登校児童、生徒の学校復帰を支援する団体を立ち上げた。「現役時代の反省から。少しでも子どもや現場の力になれば」と設立の思いを話す。

 ○…「蝋梅、梅、桜。皆さんの庭に植えられ、新作の春は美しい」と顔を綻ばせる。個人宅の庭で行う「花見の会」は、現在100人を超す住民が参加する。「皆さん手際よく自分の持ち場で力を発揮する。私は一升瓶を手土産にしてね」。自然や人を慈しむ、新作地域の気質を伝え残したい。

高津区版の人物風土記最新6

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

遠藤 勝太郎さん

町会ぐるみで地域の活性化に尽力する

遠藤 勝太郎さん

子母口在住 78歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

川崎市出身 26歳

4月12日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

川崎市在住 20歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

國富 多香子さん

「グリーフケアカフェあかりmâmâ」の共同代表で、初めて講演会を企画した

國富 多香子さん

中原区在住 49歳

3月22日

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook